「自分に適した仕事が分からない」「やりたいことが何か分からない」
これらは、転職を考えている方に多い悩みです。
今の会社は辞めたいけど、次に何をしたいかが明確ではなく、「どうしたらいいかわからない」といった状態で一歩が踏み出せない人は少なくないです。
しかし、だからといって焦る必要はありません。
「自分自身が本当は何をしたいのか」は、意外と分からないもの。
今回は、自分の気持ちが分からず、中々転職に踏み出せない方向けに「自分自身がしたいことの見つけ方」をご紹介します。
適職を見つける最短ルートは、自己分析です。
今回は、「自分への質問を繰り返す方法」を3つと「理想の状態を考える方法」をご紹介します。
自己分析用の質問を用意してあるので、取り組みやすい質問から始めて、自分の本当の気持ちを見つけましょう。
転職時にやりたいことを見つける方法①:自分への質問を繰り返す
徹底的に「なぜ」を突き詰めることで、あなたのモチベーションが上がる瞬間を考えましょう。
【モチベーションの源泉を見つける3つの方法】
- 自分が「楽しい」と思うこと「喜び」を感じることを考える
- 自分が必要とされる仕事を考える
- 自分が身につけたいスキルを考える
それぞれ質問例と共に詳しく見ていきます。
「楽しい」「喜び」を感じることを考える
これまでで楽しいと思ったことやワクワクしたことを思い返してみましょう。
これは仕事でなくても構いません。子どもの頃のこともあわせて振り返ってみましょう。
以下のような質問を自分に投げかけ、「どうしてそう思うのか」まで深掘って考えてみてください
- まとまった休暇が取れたらどんなことをしたい?
- ネットサーフィンをするときにどんな記事に目が留まる?
- 子どものころに、夢中になったことは?
- 今まで時間とお金をたくさん投じたものは?
- 今までの仕事で一番楽しかったのはいつ?
- 喜びを感じられるのはどんな時?
- 大きく感情が動いた場面で、印象に残っていることは?
- これまでの人生で一番本気になれたことは?
この方法で考えることで、知らない領域にチャレンジするのではなく、あなた自身が興味・関心のあることからキャリアを広げていくことができます。
「好きなことを仕事に」は、非現実的であるという思い込みをいったん捨ててください。
世の中には、好きなことをそのまま仕事にして成功している人がいるものです。意外なところで、あなたの好きなことが仕事に繋がるかもしれません。
自分が必要とされる仕事は何か?
仕事のモチベーションを保つために最も大切なことの一つに、「誰かに必要とされる」ことがあります。
どんなことであれ、自分の仕事を通じて「誰かのためになり、誰かが喜ぶ」のは素敵なことです。
以下のような質問を自分に投げかけて、どんな時に自分が必要とされるかを振り返ってみてください。
- 上司や同僚に褒められたのはどんな時?
- 今でもつながりの深い上司は、いつどんな仕事をしていたころ?
- 自分の秘めた力に気づいたのはどんな時?
この方法を使って、自分が役に立つ場面を想像して転職することで、あなた自身、「誰かの役に立っている」ことを実感できる機会が増えるでしょう。
そうすることで「もっと喜ばせられるのではないか」と自然と仕事に熱中できるかもしれません。
今後のキャリアでどんなスキル・能力を身に付けたいか
転職を考える時に、「次の会社で一生働こう」と考えていることをやめて「自分が身につけたいスキル」をメインで考えるというのも良い方法です。
確かに、日本には終身雇用の会社が多いですが、外部環境の変化が激しい現代において、一生次の転職先で働き続けられる保証はありません。
一度、次の質問をご自身に投げかけながら、自分が手に入れたい能力について考えてみてください。
- ロールモデルとなっているのはどんな人?
- なりたいと思ったことがある職業は?
- 現在抱いている将来の夢は?
- 働くうえで大切にしている価値観は?
転職を機に、自分が歩みたいキャリアについて考えると、将来の夢が自らのモチベーションになります。
また、この将来のビジョンは、必ずしも一度の転職で成し遂げられるとは限りません。
「自分のキャリアプランに近づくことができる会社を選ぶ」という視点があってもいいかもしれません。
転職時にやりたいことを見つける方法②:理想の状態を見つける
次に転職を志した理由を突き詰めることで、あなたがどんな仕事や会社を望んでいるのかを考える方法をご紹介します。
【理想の働き方を知る3ステップ】
- 現職で満足していることと不満に思うことを書き出そう。
- 「不満」の原因を解消する環境を考えよう。
- あなたの「満足」ポイントが失われていないか確認しよう。
まず、ご自身で3ステップを取り組んだ後に、第三者の人に話してみてください。
どんどん自分の考えがブラッシュアップされていくのを感じられると思います。
ステップ①現職で満足していることと不満に思うことを書き出そう。
これまでに携わってきた仕事や会社に対する「満足(好きな仕事)」「不満(嫌な仕事)」を整理しましょう。
その際、「満足」ポイント、「不満」ポイントの中でそれぞれ優先順位をつけておきましょう。
ステップ②「不満」の原因を解消する環境を考えよう。
例えば、「やりたい仕事が出来ない」→「自分に裁量権がない」→「管理職のポストが空かず、昇進できない」であるならば、「拡大中で、新たなポストが増えている企業」が理想の会社だと言えます。
反対に、「営業の仕事が嫌いだ」→「人と話すことが苦手だ」であるにも関わらず「営業が嫌だから事務職に」という職種を変える転職活動は、不満が解消されない可能性があります。
事務職は、社内外の多くの人とコミュニケーションを取る能力が求められているからです。
自分の不満を解消できる環境を探すことが大切になります。
ステップ③あなたの「満足」ポイントが失われていないか確認しよう。
最後に、不満の原因を解消できる会社で、あなたがやりがいを感じられる環境が残っているかをご確認ください。
せっかく不満が軽減されたにもかかわらず、今までの仕事で得られていた「満足」が失われていては、次の仕事を楽しめるかどうかわからないからです。
ただし、世の中、すべてがいい条件の会社は存在しません。
満足度が高い会社を選択するか、不満度が低い会社を選択するかをじっくりと考えてみてください。
おわりに
今回ご説明した内容は、全て転職準備に関わる「自己分析」になります。
転職活動という節目を機に今までの人生やキャリアを考え、実り多い転職活動にしてください。