社風が合わずストレスを抱え、「会社を辞めたい」「転職をしたい」と考えている人もいるのではないでしょうか?
社内における上司や同僚との付き合い方、派閥や部署間で勃発する問題、上層部の決定との折り合いのつけ方など悩みの種は尽きません。
そんなストレスが蓄積し心身に影響が出る可能性もあります。
そこで今回は、どうやって社風を見極めたらよいかをお伝えします。
社風が合わないという理由で転職してもいい?
社風が合わないが理由でやめる人は多い
新卒入社した会社を入社3ヶ月未満で退職した人を対象に、退職した理由を調査した転職会議の調査によると「社風・体制に不満」があったことが約4割を占めています。
また「今勤めている会社にあっていると思うか?」というアンケートでは、同じく約4割の人が自分に社風が合っていないと答えています。
ストレスを感じたら転職活動も視野に入れよう
せっかく自分の求めていた仕事内容のある会社に転職できたにも関わらず、社風が合わないを理由に転職を考えている人は多くいます。
- 社風に馴染めず、良好な人間関係が築けないために周りからの助けを受けられない。
- 成果をきちんと出している場合でも社風が合わないという理由で評価されない。
- このまま仕事を続けても将来の希望が見えない。
このような強いストレスを感じ、心身に影響が出る場合は転職を考えた方が良いでしょう。
会社の社風が合わないと感じた時の対処法
耐えきれないことを具体化しよう
転職を考えるにあたって、自分にとって社風が合わないとは具体的にどういうことなのか一度考えてみることが重要です。
社風が合わない要因を以下の4つの観点から深掘りみてましょう。
- 人間関係
- 仕事の進め方
- 評価・価値観
- 雰囲気
上記の観点の中で「嫌だけど耐えられたこと」「これ以上耐えられないこと」に分けて自分の悩みのタネを見つけていきましょう。
以下に各項目の説明をしていきます。
人間関係
- 嫌だけど耐えられたこと・・・上下関係が厳しい
- これ以上耐えられないこと・・・ノリが体育会系、プライベートな情報がすぐに出回る
仕事の進め方
- 嫌だけど耐えられたこと・・・いい加減な仕事でも許されてしまう
- これ以上耐えられないこと・・・新しいことに挑戦できない、長時間の無駄な会議が多い
評価・価値観
- 嫌だけど耐えられたこと・・・評価制度が曖昧
- これ以上耐えられないこと・・・完全な実力主義、残業した方がえらい
雰囲気
- 嫌だけど耐えられたこと・・・プライベートがあまりない
- これ以上耐えられないこと・・・男尊女卑の雰囲気がある
人間関係でストレスを感じた時の対応法
特に人間関係はどこにでもある悩みの種です。
転職したからと言って必ずしも新たな職場で良い人間関係が築けるとも限りません。
そこで、どこに行ってもより良い人間関係の中で働く事ができる具体的な解決策を二つ提供したいと思います。
1.同僚や家族などの身近な人に相談する
一人で悩むことで感情的になってしまい、冷静な判断ができなくなってしまいます。
人に相談することで悩みが軽減されたり、相手も同じ悩みを抱えていたことがあれば解決することが出来るかもしれません。
まずは一人だけで抱え込まず、周りの人に相談するのが大切です。
2.考え方を変えてみる
考えすぎず仕事だと割り切って考えてみるのもいいでしょう。
仕事では価値観の異なる人と一緒に仕事をしなけれなばなりません。
価値観の異なる人と無理に合わせようとするから疲れしまうのです。必要以上に気を使いすぎず、時には「合わないものは合わない」と割り切って考えることも必要です。
社風が合わない会社を選んでしまう原因【次の仕事選びに活かそう】
なぜ社風の合わない会社に入ってしまうのでしょうか?
それには大きく分けて2つの原因があります。
業界、業種へのリサーチ不足
特に多いのが業界・業種へのリサーチが足りないことです。
例えばITや変化の速い業界は個性を活かせたり、たくさんチャレンジすることを良しとする風潮が強い会社が多いと言えるでしょう。
一方、堅実性を重んじるインフラ業界の場合は、極力ミスをせず実直に業務をこなすことを良しとする風潮が強いと言えます。
事前にその会社の特徴を十分リサーチをしておくことによって自分の理想と社風とのミスマッチを防ぐことが出来ます。
内定がなかなか決まらず、焦って転職をしてしまった
早く会社を辞めたい、それなのに転職活動が長引いてしまっている。そんな焦りから内定を急ぎ「社風が合わない」と悩んでしまうケースがあります。
「仕事内容」や「収入」などのある一つの目的だけにとらわれ、それ以外のポイントを吟味しないまま入社してしまう。
その結果、社風が合わなかったという事態が発生するのです。
企業の社風を調べる3つの方法
方法①:ホームページ、SNSで調べる
会社のホームページから社員に求めることや重視していることをチェックし、自分の求めていることと会社が求めていることを照らしあわせて考えてみるのも良いでしょう。
会社に転職してから自分の理想との大きなギャップを感じずに済みます。
また、会社のSNS上に社内イベントの様子等がアップされていればそこからその会社の雰囲気を知ることもできます。
方法②:面接で探る
社風について具体的に質問してみるのが良いです。
例えば、どのような人が活躍されているのかを聞くことができればその会社でどのようが人が求められているかが分かります。
パフォーマンスに対する報酬や役職手当について聞けば、その会社で求められていることを事前に知っておくことが出来ます。
方法③:OB・OG訪問
企業で働いている先輩社員を訪問して直に話を聞くことで、社員の生の声を聞くことができます。
1対1で話すことができるので、企業のホームページや面接では聞きづらいようなことも気軽に質問ができる貴重な機会です。
おわりに
社風をどれだけ重要視するかは人それぞれです。
社風が働く上であまり関心のない要素だと考える人もいれば、ある人にとっては働きやすさを左右する重大な要素である場合もあります。
自分に合わない社風で働き続けることで将来に希望が見えず、そのストレスによって心身に影響を及ぼすようになるのであれば、「社風が合わない」ということも立派な転職理由となります。
何をしたいのか、どのような環境で働きたいのか、自分の現状をしっかりと分析してより良い転職をして下さい。