ミズノの転職希望者が知っておくべき企業情報、口コミ情報まとめ!

メモ帳に書いたヒント

野球やゴルフを中心に、数々のスポーツ用品を日本に送り出し、スポーツ振興にも力を入れてきたミズノ株式会社。

国内スポーツメーカーの中でも、トップクラスの大企業で、海外からも高い評価を受けています。

スポーツが好きでスポーツに携わってきた経験があり、スポーツ関連の職に就きたいと考えている方の中には、中途採用でミズノへの転職を考えている方も多いのではないでしょうか?

ミズノへの転職を目指すのであれば、企業HPや採用情報ページの情報だけではなく、業界全体の動向や競合他社との比較情報など複数の観点でミズノを知ることが大切です。

そこで今回は第三者の視点から、ミズノの企業情報やスポーツ業界の動向についてまとめてみました。

ミズノの経営理念・事業内容・売上・営業利益をはじめ、平均給与・企業文化のような口コミ情報まで網羅しています。

ミズノへ転職を考えている人はぜひ参考にしてください。

ミズノ株式会社の会社概要!従業員数や売上高は?

3棟の高層ビル
項目詳細
本社所在地大阪府大阪市住之江区南港北1-12-35
代表者水野明人
設立1906年
事業内容スポーツ用品の開発・販売
従業員数連結5,124名
売上高1,853億円

スポーツメーカー業界でアシックスに次いで国内2番手です。

主力は国内向けで、野球・ゴルフ・競泳に強いです。最近は、ラングやサッカー用のシューズにも注力しています。

海外売上高比率は3割程度です。

ミズノ株式会社の経営理念、事業内容は?

カラフルな部屋

1906年に創業したミズノの経営理念と、事業内容をご説明します。

アシックスのコーポレイトサイトを参考にまとめました。

経営理念:より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する。

この経営理念が意味するところを、ミズノのホームページから引用します。

スポーツが提供する価値は多種多様で、人々がより豊かで快適な生活をおくるためにスポーツは重要な役割を担っています。
ミズノは、より良いスポーツ品を提供することで、スポーツシーンを支えていくことはもちろん、
スポーツの価値を活用した商品やサービスを開発し、日常生活にもその価値を積極的に広めていきます。
私たちは、スポーツの力で世界中の人々を幸せにすることに貢献していきます。(ミズノHPより引用)

事業内容:スポーツ用品の開発・販売

ミズノは、スポーツの歴史と共に成長した企業です。創業者の水野利八が遺した「ええもん作んなはれや」の言葉が、ミズノのものづくりの原点となっています。

ミズノは世の中にスポーツが浸透していなかった100年以上も昔から、スポーツ用品を製造・販売してきた実績があります。

「高い品質」「優れた技術力」「安心・安全」で常に世界をも驚かせてきました。

現在も最新テクノロジーを駆使して、アスリートの力を最大限引き出すべく商品開発に取り組んでいます。

また、近年は競技スポーツ向けの高機能性商品の加発によって培ったノウハウをスポーツシーン以外でも活用し、人々の健康に寄与できる新たな商品開発と新規市場の開拓をしています。

例えば「ブレスサーモ」と呼ばれる発熱素材を使った肌着を開発しました。

ミズノ株式会社の経営成績は?売上高、営業利益は?

ミズノの売上高・営業利益の推移

2016年の売り上げ増は、オリンピックイヤーであることが大きいです。

最近売上高が落ち込んでいる理由は、欧州以外のエリアで苦戦が続いているためです。

特に主力の国内市場の売上高は減少傾向です。

ゴルフや野球の競技人口の減少が原因です。さらに、ブームが落ち着いたランニングシューズや、競争が激化しているウォーキングが失速しました。

ミズノが契約しているスポーツ選手まとめ

おしゃれなオフィス

ミズノは、ゴルフ・野球・テニス・サッカーでそれぞれ契約選手がいます。

一覧にしてまとめてみました。

競技契約選手
ゴルフ鈴木亨など男子プロゴルフ選手14名、原英莉花など女子プロゴルフ選手11名
野球セリーグの各球団に、曾澤翼・菅野智之・宮崎敏郎・福留孝介・雄平ら契約選手28名
テニス元テニスプレイヤーの松岡修造など
サッカー本田圭佑、岡崎慎司、吉田麻也など

ミズノ株式会社の年収、平均年齢、勤続年数、残業時間を競合他社と比較!

国内のミズノの競合を、いろいろな切り口から比較してみました。

平均年収平均年齢平均勤続年数残業時間有休日数
ミズノ621万円42.5歳18.4年5.1時間8.6日
アシックス728万円39.7歳12.7年
デサント602万円39.8歳12.4年9.2時間8.8日

国内スポーツ業界トップのアシックスには及ばないものの、スポーツメーカーの平均年収432万円は大幅に上回っています。

残業時間少なくや有休消化日数が多めなところも魅力的です。

ただ、平均年齢が高く勤続年数も長いため、新卒から働き続ける人が多い会社と推測されます。

【関連記事】アシックスへ転職するなら知っておくべき企業情報、業界動向まとめ

ミズノ株式会社の社長はどんな人?

Q&A

 

現在のアシックスの社長は、水野明人(ミズノ・アキト)氏です。

水野 明人

1949年兵庫県出身。

イリノイ州ウエスレイアン大学経営学部、関西学院大学商学部卒。

同年美津濃(現ミズノ)株式会社入社。

1984年ミズノ取締役就任。

2006年同社代表取締役社長就任。

ミズノは、創業者一族の影響が強い会社です。

現社長は創業者の孫で、前社長は現社長の兄の水野正人(ミズノ・マサト)氏でした。

水野正人氏は、東京2020オリンピック・パラリンピックの招致委員会の事務総長も務め、最終プレゼンでのスピーチを行うなど、五輪招致に尽力しました。

ミズノ株式会社の口コミ情報まとめ!福利厚生や残業の実態は?

ビジネスマン・ビジネスウーマン4人組

口コミ情報サイトは、退職者の書き込みが中心のためどうしてもネガティブ情報が集まりやすいです。そのまま鵜呑みにするのではなく参考程度に留めておきましょう。

給与・ボーナスは?

口コミサイトVorkersによると、給料は高くはないという口コミが多かったですが、福利厚生や退職金といった手当は手厚いようです。

表向きは成果主義ですが基本的には年功序列が強いとのことです。

口コミによる年収事例では、能力が高い管理職候補クラスだと、30歳で500万円くらいに到達、30後半で600~650万、40歳で700万になるとのことでした。

部長に昇進すれば1000~1200万に届くとの情報もありました。

社内の組織体制は?

一族経営のため、権力が集中しると社員も感じているようです。がちがちの昔の日本的企業との意見も多くみられました。

また、社員にはスポーツ経験者が多く体育会系的なノリが多いようです。例えば、何かものをとってくるように頼むとき「走ってもってこい」と言われたとする口コミもありました。

若い社員はほぼ体育大学出身で、元アスリートの方も多いらしいです。体育会系を経験していない方は注意が必要そうですね。

福利厚生や労働時間、残業時間、休日は?

福利厚生としては、ミズノの商品が安く買えるそうです。

比較的多くの人が定時に帰るようで、習い事を理由に定時ダッシュをしている人がいるとの記載もありました。

長期休暇についても寛容らしく、休暇は取りやすいという声が多かったです。

ただし、スポーツ業界ということで、一部どうしても夜間・週末・盆正月に仕事が発生することは避けられないとの口コミもありました。

ミズノ株式会社が属するスポーツ業界の動向、今後の課題は?

上から見下ろす街並み

スポーツ業界を取り巻く現状は?

国内スポーツ用品市場規模は緩やかに拡大を続けています。特に、ランニングブームによるスポーツシューズの伸びが目立ちます。

スポーツアパレル市場も好調です。健康志向の高まりから、ランニング・登山・フィットネスなどをする人が増え、スポーツウェアやトレーニングウェアの人気が高まっているからです。

また2020年の東京オリンピックは、各社とも売り上げ拡大のチャンス。

企業側としては、有名選手とスポンサー契約を結ぶことで、商品や企業の認知度を高められる可能性があります

スポーツ業界の今後の課題は?

ゴルフや野球などの球技系スポーツは、競技人口の減少で、売り上げも縮小傾向が続いています。

既存市場の縮小に合わせ、各社とも新たな市場を開拓する必要がありそうです。

最近注目されているのが「アスレジャー」の言葉。アスレチックとレジャーを組み合わせた言葉で、スポーツウェアを普段着として着る米国発祥のファッションスタイルです。

まだまだニーズは多くありませんが、商品開発に成功すれば一気に主役になる可能性を秘めた分野です。ミズノでは、現在タウン用ブランドを育成中です。

スポーツ業界の平均年収、売上高、営業利益ランキング!ミズノ株式会社は何位?

ランキング

国内売上高ランキングTOP3

《国内スポーツ業界の売上高》

第1位 アシックス  4,001億円

第2位 ミズノ 1,853億円

第3位 デサント 1,411億円

国内では、アシックスがダントツでトップです。

海外売上高比率が、アシックスは80%近い一方で、ミズノは30%程度にとどまります。

ミズノが売上高を伸ばすためには、海外事業の拡大がポイントになりそうです。

国内営業利益ランキングTOP3

《国内スポール業界の営業利益》

第1位 アシックス  195億円

第2位 デサント 95億円

第3位 ミズノ 80億円

国内営業利益では、ミズノは3位となってしまっています。

国内の売り上げは堅調ですが、海外事業の業績悪化が、営業利益を押し下げているようです。

ミズノ株式会社の採用状況は?

中途の募集職種

2018年12月現在、ミズノの公式ホームページには、正社員としてフットウエアの開発担当者と、契約社員としてアパレルのデザイナーが募集されていました。

それぞれご紹介します。

具体的な仕事内容、募集条件は?

職種①フットウエアの開発担当者

正社員として、大阪本社で募集しています。

仕事内容

  • 編み技術を用いたフットウエアの製品設計・新機能開発・新生産技術開発
  • 編み技術を用いたフットウエア開発のための特許マップの管理・運用

募集条件

【必須】

  • 編み機そのものに関する知識
  • 編み機を応用してできること・できないことに関する知識
  • 編み機を応用したフットウエア特許に関する知識

【推奨】

  • 英語によるコミュニケーションスキル

勤務時間

9:30~18:00(うち休憩時間1時間)

給与

年収400~600万円の間で能力に応じて決定

休日休暇

休日120日(週休2日制、一部年数回の土曜営業日有)

年末年始・夏季休暇・慶弔休暇

社会保険

厚生年金・健康保険・雇用保険・労災保険加入

職種②:アパレルのデザイナー

契約社員として、大阪本社で募集しています。

仕事内容

  • デザイン作成(デザインプレゼン含む)
  • トレンド分析
  • 素材選定
  • サンプル依頼(設計書作成/パターン依頼)
  • サンプルチェック(外観確認/フィッティング)

募集条件

  • illustrator/Photoshop 使用経験
  • アパレルデザイン業務経験 5年以上

勤務時間

9:30~18:00(うち休憩時間1時間)

給与

能力に応じて決定

休日休暇

休日120日(週休2日制、一部年数回の土曜営業日有)

年末年始・夏季休暇・慶弔休暇

社会保険

厚生年金・健康保険・雇用保険・労災保険加入

中途採用の選考フロー

面接の回数までは、わかりませんでしたが、選考過程は以下のようになります。

【STEP 1】履歴書・職務経歴書を送付
▼(1週間以内に結果の連絡)
【STEP 2】面接(回数不明)

【STEP 3】内定

【STEP 4】入社

おわりに

ビジネスマン

ミズノは、スポーツ業界で国内第2位の企業ということがわかりました。同族経営ですが、各種手当は手厚いようです。

また、新卒中心の会社ということもあり、中途採用はあまり積極的に行っていないようです。

ミズノへ転職を目指す方は積極的に中途募集をチェックすると良いでしょう。また、転職エージェントなどを活用して、表には出ていない非公開求人がないか調べてみてもいいですね。

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