転職活動中、結果はすぐに出ないと分かっていても、面接後はどうしても合否が気になってしまいますよね。
面接官のちょっとした仕草や対応にも何か意味があったのではないか・・・と不安に感じる方もいると思います。
そこで今回は、面接官がよくやる合格・不合格のサインと合否に関係のない言動をご紹介します。
もちろん、これらのサインに該当したからといって、皆さんの面接の合否が決まるものではありません。
少しでも不安に感じる部分がある方は、最後に面接の見直しポイントをまとめたので参考にしてください。
転職で面接官が出す合格サイン10個
まず、面接官が合格を決めた場合に取ることが多い言動をまとめました。
・その場で面接日程の調整をした。
早速次の面接調整をするということは、まずその面接はクリアしたと考えても良いでしょう。
企業側も良い人材はなるべく早く内定を出して他社に採用されるのを防ぎたいと考えています。
・「社風に合う・適性がある」と言われる。
面接官は応募者が自社で活躍できるかを判断するために、業務能力だけではなく、社風との相性も見ています。
面接官の中で、応募者が社風に合うと感じているのであれば、プラスの発言が出てくると思います。
時として、企業によっては現状のスキルよりもカルチャーマッチを重視していることもありえますので好感触だと言えるでしょう。
・次の面接のアドバイスがあった。
「○○の部分をもう少し勉強してきた方がいいよ」「キャリアプランをもっと具体的にしたほうがいいよ」等、次の面接のアドバイスを受けている場合、目の前の面接については合格の可能性が高いでしょう。
しかし、アドバイス自体は改善の余地あり、ということなので気を抜かずにしっかりと面接対策をすることが大事です。
・会社のPRや応募先企業に転職することのメリットを伝えられた。
面接官の仕事は、応募者の合否を決めるだけでなく、優秀な応募者を確実に自社に入社させることもあります。
自社の良さを話す面接官は「採用したい」と思っている可能性が高いと言えるでしょう。
・希望職種の先輩やスタッフの紹介があった。
面接官が、現職の上司やスタッフを紹介してくれた場合、合格率が高いと言えます。
社員の業務時間を削ってまで、自社の魅力を感じていると考えているのかもしれません。
いきなりの紹介に戸惑うこともあるかもしれませんが、笑顔で挨拶をしましょう。
・業務内容や配属先に関する説明があった。
実際に入社した後の最初の配属先や業務内容、一日の流れの説明が具体的にあった場合、合格の可能性があります。
自社で活躍する戦力として捉えてもらえているからこその説明とも受け取れます。
・最短の入社可能日を聞かれた。
実際の勤務を想定した質問と言えます。
ただし、人員の補充を急いでいる会社の場合、回答が転職先企業が求めている期限内でなければ、不採用の場合も考えられます。
・処罰の質問があった。
会社によっては、規定で処罰経験がある応募者の採用を認めていないことがあります。
処罰に関する質問は、聞く方も聞かれる方もいい気持ちはしないため、合格が決まっている応募者にのみ聞く場合が多いです。
・他社の選考状況を詳しく聞かれた。
具体的に聞かれた場合のみですが、応募者へ選考状況を聞くことで、他の企業より早く内定を出すべきか判断したいという採用担当者の意図があるかもしれません。
「何社受けているのか」「当社のような業界に絞っているのか」といった質問よりも、突っ込んだ状況確認であれば、合格サインの場合もあります。
転職で面接官が示す不合格フラグ5個
最後に、不合格の可能性が高い面接官の言動を5個紹介します。
・アピールした経験・スキル・内容を全否定された。
即戦力人材を求める転職面接において、自己PRが否定されてしまうと、面接官の期待に応えられなかった可能性が高いでしょう。
・面接時間が極端に短かった。
面接時間の平均は30分程度ですが、5~10分で終わってしまった場合は、不合格の可能性が高いです。
あっさりと合格が決まった場合もあるかもしれませんが、見切りをつけられた場合が多いようです。
・逆質問に対して面接官の答えがそけなかった。
自社に欲しい人材に対しては、逆質問の回答も丁寧に行う面接官が多いです。
適切な質問をしていたにもかかわらず、面接官の反応が良くなかった場合は不合格フラグかもしれません。もしくは、質問自体がズレていたということが考えられます。
・業務の話がなかった。
即戦力人材を求める転職面接では、志望動機や自己PRに加え、業務の話が多くなります。面接官が、入社後の働き方を想定するためです。
業務や職種に関する質問が少ない場合は、不合格の場合があります。
・採用結果の通知日の案内がなかった。
合格の可能性がある応募者に対しては、面接終了時に結果の通知日や次の面接日程に関する連絡がるはずです。
次回を期待できる内容があまりない場合は、合格確率が低いかもしれません。
転職面接の合否に関係がないサイン10個
次に、合格フラグや不合格フラグととられがちですが、実際は合否にあまり関係のないサインをご紹介します。
・面接時間が長い。
面接官が応募者のことをもっと深く知りたい場合、面接時間が長くなる傾向にあります。
興味を持ってもらえているため、合格の可能性も高まりますが、あなたが当落線上だった場合、合否を見極めるために慎重に面接している可能性もあります。
・回答に対して質問をたくさんされた。
「志望動機」「退職理由」「自己PR」といった、基本的な質問のみを重ねるよりも、応募者の回答に対して深堀りがあったほうが合格の可能性は高いでしょう。
しかし、これも、当落線上の応募者を振るい落とすためという可能性も捨てきれません。
・メモが多い。
メモを取ってもらえることは、応募者に対する興味の表れです。
しかし、会社の規定の面接報告用紙を埋めるために、メモを取っている場合もあり、メモが多いだけで合否の予想は出来ません。
・メモが少ない。
反対に、メモが少ない場合に不合格のフラグと考えるのは、時期尚早です。
応募書類に書かれていることと似た内容のメモは、わざわざ取らないでしょうし、面接後に要点のメモをする面接官もいるからです。
・初回面接の日程調整が早く進んだ
優秀な人材から、早く入社の承諾を得たいと考える人事は多いです。
そのため、日程調整がスムーズに進んだ場合は応募者に興味がある場合が高いと言えます。
しかし、あくまでも日程調整は面接の前段階であるため、「素早い日程調整」=「合格」と安心しないでください。
・終始自然な会話だった。
あなたが面接官との会話を楽しめた場合、面接官もあなたの印象が悪いわけではないでしょう。
ただ、初対面の面接官とのコミュニケーション以外にも、チャック項目はあるため、会話から合否を判断するのは難しいでしょう。
・見送りがなかったり、丁寧でなかったりした。
会社によって、見送りの位置が異なります。見送る場所で、合否の判断はできません。
・目を見て話を聞いてくれた。
終盤まで、面接官と目が合っていた場合も、面接官があなたに興味を持ち続けた可能性があります。
しかし、目を見て話すのは基本的なコミュニケーションであるため、これだけで合格とは言いにくいです。
・面接官が自分のプライベートの話をしてくれた。
プライベートな話は、応募者の緊張をほぐすためのアイスブレイクという場合も多いです。
もちろん、自社を気に入ってもらうためフランクな話をする場合もありますが、聞きたいことがなくなったためプライベートの話で面接時間を予定通り実施した可能性もあります。
・「最後にアピールしたいことは」と聞かれた。
ここまでの、あなたのアピールが面接官に刺さっていないときに、質問されるとされています。
しかし、応募者全員にこの質問をする企業もあるため、一概に判断できません。
転職の面接で振り返るべきチェックポイント
面接途中で、不合格かもしれないと感じた場合は、以下の点を見直してみてください。
一次面接でチェックされるポイントです。
- ビジネスマナーは守っていたか(名刺の受け取り方、挨拶、時間厳守など)
- 事業・業務内容を理解していたか
- 転職理由とキャリアプランに矛盾がなかったか
- 見た目は清潔だったか(スーツのしわ、靴の汚れ、髪形など)
- 面接官の目を見て、話を聞いていたか
- 聞き取りやすい声の大きさだったか(元気さは足りていたか)
- 素直さや主体性を持った返答ができたか(自分のやり方に固執しなかったか)
面接官のサインに惑わされず自信をもって面接へ臨もう
転職は自分の今後のキャリアを大きく変える一大イベントです。
しかし、面接官のサインばかりが気になってきちんと受け答えが出来なかった、という状態になっては元も子もありません。
このサインが出たから合格、不合格と考えても一時の気休めにしかなりません。面接官の様子に惑わされず、自分の本来の魅力を知ってもらうようにしてください。