転職面接の逆質問30選まとめ!人事に刺さる答え方とNG例

吹き出しを持つ4人の男女

中途採用の面接で欠かせない逆質問。面接官からの一通り質問が終わると、「最後に何か質問はありますか?」と聞かれます。

転職面接では定番の逆質問ですが、「何を質問すればいいのか分からない」「面接官の評価を下げないか心配で聞きたいことが聞けなかった」という方も多いようです。

しかし、転職活動において、逆質問の内容次第で一気に企業からの評価がアップする可能性もあります。ぜひ正しい逆質問の仕方を知ってライバルの転職希望者達と差をつけておきたいところです。

そこで、今回は、転職活動中の人が気になる逆質問の仕方やNG例をご紹介します。

本記事の内容

  • 転職面接で逆質問を聞かれるのはなぜ?
  • 転職の面接で効果的な逆質問の例を30個紹介
  • 面接官の印象ダウンに繋がる逆質問のNG例とは

転職の面接で逆質問を求められる理由

疑問を浮かべる女性

転職面接において、面接官が応募者へ逆質問を行う目的は主に以下の2つです。

  1. 純粋に応募者の疑問や不安を解消したい
  2. 応募者の志望度や熱意、関心のありかを確認したい

1に関しては、応募者に自社に関する疑問や気になる点を純粋に聞いてもらいたいという採用担当者の配慮といえます。

一方、2については、逆質問の内容そのものが選考材料になっていることを意味します。

以下で詳しくご説明していきます。

逆質問は面接官への最後のアピールチャンス

転職面接で「何か質問はありますか?」と聞かれて、「特に何もありません」という答えでは、応募先企業への興味や入社意欲が低いのではないかと疑われてしまいます。

そのため、「何もありません」という回答は絶対に避けましょう。

逆に、逆質問で上手くあなたの熱意ややる気を伝えることができれば印象アップに繋げることができる一方、内容一つで悪い印象を残してしまうこともありえます。

逆質問は、あなたのアピールチャンスだと考えましょう。

もちろん、面接は応募者が企業への理解を深める場でもあります。アピールしたい気持ちが強いあまり、知りたいことを聞けなかったということがないようにしてください。

転職の逆質問は何個するべき?

転職面接で逆質問は何個しなければいけないという決まりはありませんが、基本は3個程度の質問にとどめておくのが無難です。

あまりにも質問が多すぎると、採用担当者からしても「自社のことを調べてこなかったのかな」「さっきの説明を聞いてなかったのかな」と思われてしまいます。

なお、転職の一次面接・二次面接と違い、最終面接の場合は、採用担当者ではなく社長や役員といった経営クラスの人物が面接官となります。

多忙な時間を縫ってくれていることも踏まえ、逆質問は2個程度にしておくのが良いでしょう。

転職面接で使える逆質問の例文30選

チェックリスト

以下に実際に転職面接で使える逆質問の例をいくつか挙げますので参考にしてください。

また、給与や待遇など面接では中々聞きづらい雇用条件面について尋ねる時の質問方法もご紹介します。

熱意・やる気が伝わる逆質問例

  • 仕事をする上で必要な知識やスキルなど入社までに準備しておいた方があれば教えて下さい。
  • 入社後は出来るだけ早く独り立ちをしたいと考えているのですが、現在私が希望する職種で活躍されている方の独り立ちまでの期間や業務の流れを教えて頂けますか?
  • 配属先のチームの1日の業務の流れを教えて頂けますか?
  • 御社では部署間の情報共有をスムーズにすることで商品改善に活かしているということですが、具体的に情報共有のためにどのような取り組みをされているのですか?
  • 選考が進んだ場合、配属先の上司にあたる方にお話を伺うことは可能でしょうか?
  • 御社で活躍されている方の共通点は何ですか?
  • 入社後に最初につまづきやすい点や事前に対策できることはありますか?
  • 配属先の部署の人員構成を教えてください
  • 入社後にはどのような成果を求められますか?
  • 現在、現場で最も注力していることは何でしょうか。
  • 個人目標、チーム目標はどのように設定されているのでしょうか?評価制度はどのようになっていますか?
  • 御社で活躍するために現在の私が補うべきスキルはどのようなものがありますか?

ポイントは、「転職先企業の仕事内容を具体的にイメージしよう」という姿勢です。

逆質問の内容が具体的であるほど、より業務内容の詳細を知ろうという意欲が人事担当にも伝わりやすいです

一方、「勉強できますか?」といったタイプの受け身な質問は、会社の制度や環境に依存する人という印象を与えてしまう可能性があるので控えた方が無難です。

《逆質問のNG例》

  • 御社では入社後にどのような研修が用意されているのでしょうか
  • 〇〇の仕事をやりたいのですが、何年働けばその仕事をやらせてもらえるでしょうか

長所・強みをアピールできる逆質問例

  • 現在、御社の商品は主に〇〇を中心に販売されているかと思いますが、将来的に販売チャネルを増やす計画などはありますか?前職では、主にクライアント企業の新規開拓営業を得意としていたので、そのスキルが活かせればと思って伺います。
  • 前職では大手企業との取引が多く、大企業内の社内稟議のフローなどには一定の見識があるのですが、御社でこのようなスキルを活かす機会はありますか?
  • 御社は、社内の情報共有に力を入れていると伺いました。私は前職で社員間の意見交換や情報共有を積極的に行なっていたのですが、御社ではどのような取り組みをされていますか?

逆質問の中であなたの長所・強みをアピールするのもおすすめです。ただし、アピールポイントは応募先企業で必要とされるであろう経験やスキルにしてください。

全く企業の業務内容と関係のないアピールでは意味がありません。

また、アピールしようとするあまり、結局何が質問したいの?となってしまうケースや自己満足で終わってしまうケースがよく見受けられます。

その場合は、上記の最初の事例のように、まず質問内容を述べた上で、何故その質問をしたのか補足すると良いでしょう

補足に自分の強みを加えると嫌味な感じがしません。面接官も質問の意図が分かり、尚且つ、あなたの長所を伝えることができます。

給与・残業など雇用条件に関する逆質問例

  • 残業をいとわずに働きたいと考えていますが、配属先の部署では、平均的に残業はどれ位あると考えておけば良いでしょうか。
  • 求人には転職可能性ありと書かれていましたが、実際はどのくらいの頻度で行われているのでしょうか。
  • 仕事の繁忙期はいつ頃ですか。
  • 御社で実績を上げて、昇格した場合、大体給与はどれ位の水準を目指せるのでしょうか。
  • 現在、結婚を考えておりまして、将来的に貯蓄をしていく計画を立てているのですが、念のため、退職金制度について伺っても宜しいでしょうか。
  • 実家が遠方にあるのですが、年末年始の勤務体系はどのようになっていますか。
  • 出産や育児を両立されている女性社員の方はいらっしゃいますでしょうか。

基本的に待遇面の質問は出来るだけ控えた方が良いですが、どうしても確認したい条件がある場合は、「意欲がない」「条件ばかり気にしている」という印象を与えないように注意したいところです。

ストレートに「残業はありますか?」「年収はいくらですか?」と聞くのは避けましょう。

質問をする際は、「念のため、お聞きしたいのですが」「参考までに確認させていただきたいのですが」など、一言加えて謙虚さが伝わるようにすると良いでしょう。

入社後のミスマッチを防ぐための逆質問例

  • お聞きした仕事内容だと、場合によっては休日に業務対応をする必要もあるかと思いますが、休日出勤はどれ位の頻度であるのでしょうか。
  • 今後事業成長をしていくにあたって、現在課題となっているのは何でしょうか。
  • 入社後に成果を上げたら、〇〇の業務にもチャレンジしていきたいと考えているのですが、そのような機会や環境はありますか?
  • 育休・産休経験者はこれまでどの何名くらいいらっしゃいましたか?
  • 御社で評価されている人の共通点は何かありますか?
  • 働き方改革に取り組んでいるとニュースで拝見したのですが、具体的にどのような施策を行なっているのでしょうか。
  • 本社は〇〇だと思いますが、〇〇の勤務地を希望することは可能でしょうか。
  • 現在は〇〇に住んでいるのですが、御社で働くことになったらオフィス周辺に転勤予定です。その際、家賃補助のようなものはありますか?

転職面接の逆質問をする時の5つの注意点

アラート

逆質問は応募者が自由に質問できますが、かといって何でも採用担当者に聞いていいかというとそれは考えものです。

以下に逆質問で避けた方が良い内容・伝え方のコツをご説明します。

注意点①:待遇面・給与・福利厚生の質問は二の次

給料や休みなどの労働条件を知っておきたいという気持ちは誰しもあると思います。

しかし、採用担当者の立場にたっても、逆質問の内容が雇用条件に関することばかりでは、仕事よりも待遇が気になっているのかとガッカリしてしまいます。

そこで、転職の逆質問ではまず仕事に関する質問から入るのが無難です。

業務に関する質問をしてから、労働条件の質問をした方が、いきなり条件のこと聞くよりもイメージは良いでしょう。

あくまで仕事に関する質問よりも、残業時間や給料等の質問ボリュームが大きくならないように気をつけましょう。

注意点②:面接官が答えにくい抽象的な質問は避ける

抽象的で漠然とした質問は、準備不足を疑われる上に、面接担当が答えづらいという意味でもマイナスです。

《逆質問NG例》

  • 仕事は厳しいですか?
  • 今後の経営方針を教えてください

逆質問をする時は、面接担当者が答えやすいように5W1Hを意識した聞き方がおすすめです。

《5W1Hを意識した逆質問例》

御社の営業の商談先はほとんどが経営者の方だと伺いました。御社の営業は、経営者の方にどのようにアプローチして商談設定されているんでしょうか?また、1日平均で何件程度の商談を行なっているのでしょうか?

「何を」「誰に」「どうやって」「どれ位」といった項目を掘り下げるように質問していくと、具体的な仕事イメージを湧かせやすいです。

面接官も答えやすいため、転職選考でも良い印象を与えられるでしょう。

上記例のように企業の下調べを踏まえた質問は本気度が伝わりやすく、担当者も具体的な答えを話してくれることが多いです。

注意点③:面接官の立場に合わせた質問を心掛ける

応募先企業の面接官の立場や役割に合った内容を聞くことも大切です。

例えば、人事担当者に対して、今後の経営戦略を聞いても答えられないことが多いと思います。

また、社長や役員に対して、日々の細かい業務の質問などを聞いても深い話にはなりづらいでしょう。

一次面接・二次面接・最終面接のそれぞれの面接官の立場や役職に合った質問をするように心がけましょう。

注意点④:ネットや求人票ですぐに分かることは聞かない

応募先の会社の事業内容やサービス、社風などについて事前に調べておくことで一歩踏み込んだ質問ができるようになるだけではなく、面接官に対するアピールにもなります。

求人サイト等の求人情報、会社HP、IR情報などを見ればすぐに分かる質問は、面接官の温度感を一気に下げる可能性が高いので注意しましょう。

かといって、調べてきたことをアピールしたいがために細かく突っ込みすぎる質問をするのも逆効果。

企業研究・業界研究に熱心なのは良いのですが、転職面接が準備してきたことの発表会にならないよう気を付けましょう。

《逆質問のNG例》

  • 御社の貸借対照表のこの項目の数字が気になったのですが、、、
  • 残業はあるのでしょうか?
  • 転勤はあるんですか

注意点⑤:周りくどい聞き方に気をつけよう

応募者本人は丁寧に聞いてるつもりでも、面接担当からすると周りくどい聞き方をしてしまっている方もしばしば見られます。

面接官も忙しい中、時間を割いて面接時間を確保してくれています。

一言で済む質問を長ったらしく話してしまうのは、「端的に話せない人なのかな?」「相手の状況を想像できない人なのかな?」という感想を持たれてしまう可能性があります。

社会人として良い印象を与えないため、聞きにくいことでも端的に質問することを心掛けると良いでしょう。

《逆質問のNG例》

  • 御社のお仕事を鑑みると非常に多忙なのかと思われますが、平均的な日数で構わないのですが、皆様のお休みは、週に何日くらいあるのでしょうか?

→週休は2日でしょうか?でOK。

良い逆質問は格好のアピール材料!転職面接の武器にしよう

メモ帳に書いたヒント

事前に企業の情報収集をして、逆質問の内容はいくつか用意しておきましょう。ただし、質問内容を準備しておくことも大切ですが、同時に面接官が答える間の相槌などのリアクションも重要です。

せっかく良い質問ができても、俯いて話を聞いていたり、淡白な相槌になってしまうとあからさまに面接を乗り切るためだけの質問だなと思われかねません。

面接官が話してくれる時は、しっかりと相手の目をみて、リアクションをとりましょう。それだけで、印象はガラっと変わりますよ。

逆質問のコツを押さえておくことで、転職面接の通過率もアップすると思います。面接対策をして、上手に自分の魅力を企業へ伝えてくださいね。

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