「何十社も応募したけど、書類選考通過したのはわずか数社のみ。。」
「なぜか一次面接で毎回落ちてしまうけど、原因が分からない。」
転職活動を始めてみて、思ったように選考が通らないということはありませんか?
一般的に、転職活動は就活よりも通過率が低いと言われています。しかし、何社も立て続けに選考に落ちるとどうしても不安になってきますよね。
今回はそんな方に向けて、「書類選考・一次面接・二次面接・最終面接」の通過率と各ステップごとの通過率の上げ方をまとめました。
応募書類の通過率をあげたい、一次面接が通過できなくて困っている、などお悩みのステップがあれば、該当する項目を参考にしてください。
一般的な転職面接の選考プロセス
まず、一般的な転職活動の選考フローをまとめます。
①書類選考
履歴書や職務経歴書の提出
↓
②一次面接
中堅社員や、人事部との面接
↓
③二次面接
現場の責任者・マネジメント層との面接
↓
④最終面接
幹部・役員との面接
この記事では、書類選考→一次面接→二次面接→最終(役員)面接の選考フローを前提においてお話します。
企業によっては、面接が2回の場合もありますが、その場合は「面接担当者」に合わせて、対策をしてください。
書類選考と一次面接・二次面接・最終面接の通過率は?
それでは、気になる各選考の通過率はどれくらいでしょうか。
もちろん、応募者や企業によって選考通過率は大きく異なりますが、平均的な指標としては以下の通りです。
選考フロー | 通過率(%) |
書類選考 | 30 |
一次面接 | 40 |
二次面接 | 40 |
最終面接 | 50 |
しかし、しっかりと対策をすることで、各選考フローの通過率をあげることが可能です。
下記では、各選考ステップごとに落ちてしまう原因と、通過率を上げる方法をご説明します。
ご自身がよく落ちてしまう選考ステップの章をご覧ください。
書類選考で落ちる理由と通過率アップの方法
書類選考で落ちる理由
- 応募書類の使いまわし
特に大切なのが「志望動機」です。ほかの会社でも当てはまるような薄い志望動機の使いまわしは、採用担当者が読むと分かります。
- 一貫性がないストーリー
本やwebの回答例を参考に、良いところを継ぎはぎしたような自己PRや志望動機では、全体を通して読むと、ストーリーが破綻している場合があります。
「自分の経験」→「身につけたスキル」→「描いている将来ビジョン」→「転職先に貴社を選んだ」というストーリーに矛盾が含まれないかをチェックしましょう。
- 履歴書がスカスカ、または情報過多
空白が目立つ履歴書や、数行だけ記入している履歴書は、あなたの「本気度」が疑われます。
また、小さな文字でびっしりと書いた履歴書は、読みにくいうえに情報を簡潔にまとめる力がないと判断されます。
- 誤字・脱字や写真の貼り忘れ
文章作成能力の低さが伝わってしまいます。「大事な書類を見直すことができない人」と思われ、慎重さに対して不安が生まれます。
- 事実を包み隠さずに記入
書類選考で嘘をつくことはいけませんが、「自分の不利益になる事実を自ら述べる必要はない」ことは覚えておきましょう。
書類選考の通過率を上げる方法
NG書類を作らないことに加え、採用担当者に魅力的な書類を作る方法をご紹介します。
- 応募条件を満たした求人に応募する
自分の経歴では対象になっていない求人に応募していないか確認してみましょう。
- 求める人材に合わせて自分を見せる
自分の経験やキャリアが、書類上でうまく伝わっていない可能性もあります。企業研究をして、その企業に刺さるエピソードを作りましょう。
エピソードの信頼性をあげるために、次の2点を工夫すると良いでしょう。
①エピソードに他者視点を入れる
エピソードに他社評価が入ることで、客観的に自分の優秀さをアピールできます。
上司や先輩から良い評価をもらった時の言葉を思い出して、盛り込んでみましょう。
②自分視点+チーム視点を加える
自分一人で仕事ができる人よりも、チーム全体としての成果をあげることができる人のほうが評価が高いでしょう。
「自分のスキルを磨く努力」に加えて、「部署全体に貢献する取り組み」、「後輩育成のための取り組み」にも触れましょう。
書類選考通過率を上げるコツを更に知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【関連記事】採用担当者に好印象を与える転職応募書類の書き方!
転職一次面接で落ちる理由と通過率アップの方法
続いて一次面接で不採用になる理由と、対策をお伝えします。
一次面接で落ちる理由
- ビジネスマナーが悪い
「挨拶ができない」、「時間に余裕を持っていない」、「だらしない服装」、「敬語などの言葉遣いが間違っている」といった社会人であれば出来ていて当然のことができないと減点されます。
- 第一印象が悪い
面接官も人間です。意外と、面接の第一印象が合否に結びつくことがあります。
「笑顔」「元気さ」「しぐさ」といったことにも注意してみましょう。
- 回答があいまい
転職理由や志望動機をはっきり話すことができない場合、転職に対する熱意が疑われます。
- 面接官とコミュニケーションがとれない
面接官の質問に対して、自分が考えてきたアピールポイントを、無理やりねじ込んだ回答をしてはいけません。
質問に対して的外れなことを話していないかを確認してみてください。
- 会社のことを知らない
会社のことを精一杯調べることは、大切です。面接前に、応募先の企業のホームページやその企業の最近のニュースを調べておきましょう。
- スキル不足
応募企業が求めるレベルのスキルがなければ、一次面接突破は難しいでしょう。
ただ、書類選考に通ったのであれば、最低限の水準には達しているはずなので、上手く伝えられるように意識しましょう。
一次面接の通過率をあげる方法
- 減点を避ける
一次面接は、社会人としての基本事項を守ることを第一に考えましょう。ビジネスマナーを今一度確認しておくと良いです。
- 会話のキャッチボールを大切にする
「面接官が何を知りたくてその質問をしたのか」を意識しつつ、事前に用意した回答だけでなく、柔軟な回答を心掛け、コミュニケーション能力をアピールしましょう。
採用担当者に「一緒に働きたい」と思ってもらうことが目標です。
【関連記事】転職一次面接の面接官の合格サイン・不合格フラグまとめ
転職二次面接で落ちる理由と通過率アップの方法
二次面接で落ちる理由
- スキル不足
二次面接では、即戦力として働けるかどうかを知るために、業務に関する深い知識が問われます。
今までの経験で身につけたスキルが、入社後どのように活きるかを伝えられるようにしておきましょう。
- 受け身の姿勢
応募者の仕事に対する価値観や、業務に取り組む姿勢が受け身だと減点されます。
「自ら学んで、積極的に行動をしていく姿勢」を意識してみてください。
二次面接の通過率をあげる方法
二次面接では、「会社が求める即戦力人材かどうか」を見極められます。
次の3点に注意してみてください。
- 面接官に入社後の活躍をイメージしてもらう
前職の仕事内容とそこで身につけたスキルをしっかり整理しましょう。
そのうえで、転職先でどのように貢献できるかを、入社後に取り組みたい業務と共に伝えましょう。
「部下として仕事を任せられる」と思ってもらうことが目標です。
- 職場の雰囲気にマッチすることを伝える
応募先の会社の「既存の社員とうまくやっていけるか」という点も大切です。あなたの働き方や協調性が見られます。
- 会社のビジョンへの共感を示す
応募先企業の方向性と自分の歩みたいキャリアが一致していることを伝えましょう。
応募先企業で長く働くキャリアプランを立てておきましょう。
効果的な自己PRの方法が分からない人は、以下記事もおすすめです。
【関連記事】転職面接の自己PR回答例!面接官に響くアピールとは?
転職最終面接(役員面接)で落ちる理由と通過率アップの方法
最終面接で落ちる理由
- 最終面接を顔合わせと考えている
選考通過率を見ていただいた方は、もうないと思いますが、最終面接でも約半分が落ちてしまいます。
合格が決まったと思わずに、対策を念入りに行うことが大切です。
- 当社でなければならない理由を説明できない
「同業他社もたくさんある中、どうして当社なのか」の質問に、熱意が感じられない場合、入社意欲が低いと判断されかねません。
- 面接の日程が合わない
最終面接に関しては、できるだけ企業側から提示された日程で面接をできるように心がけましょう。
企業側も役員を用意しているため、日程変更をすると大きな迷惑がかかり、入社意欲が疑われる場合もあります。
最終面接の対策
二次面接まで突破しているため、注意するポイントは1つだけです。
- 応募者の人間性が信用できるか
社員として信用できる人物かを見極めるために、仕事に対する考え方や信念を重点的に聞かれます。
役員クラスの面接官に、「会社に根付いて成長してくれる」と思ってもらうことを目標としましょう。
通過率を踏まえて、しっかりと転職の選考対策をしよう
中途採用の選考通過率は、意外と低いものです。
不採用の通知をもらっても、過度に落ち込まず自分の改善点を探してみてください。
もし改善点が自分で分からない人は転職エージェントの活用もおすすめです。
【関連記事】自分に合った転職エージェントの選び方は?有効活用するためのコツは?