転職が初めての方の中には、面接時の髪型や髪色について悩む人も多いようです。
今回は、男女別に転職面接に適した髪型と髪色のマナーをご説明します。
髪型によって合否が決まることはありませんが、採用担当者にマイナス印象を与えないためにも最低限のマナー・清潔感が感じられる髪型にしましょう。
男性の髪型マナーでは、前髪・襟足・サイド・ワックスの付け方を解説します。
女性の髪型マナーでは、髪の長さ別にまとめ方やヘアアクセサリーの選び方などをご説明します。
転職の面接に適した髪型・髪色ポイント【男女共通】
面接にふさわしい髪型とは?
転職面接では第一に「清潔感」を大切にしてください。
例えば、前髪が顔にかかって表情が隠れていると暗い印象になってしまいます。前髪が長い場合は、事前にカットするか、女性の場合はピンで止めて、なるべく顔を出すようにします。
また、抜け毛や整髪料が肩周りに落ちているとだらしなく感じてしまいます。
ヘアスプレーやワックスは、使い方によっては白い粉が落ちてしまうことがあるため、面接前に鏡で必ず確認しておきましょう。
転職時の髪色は何色までOK?
髪色はビジネスマナーの範囲であれば大丈夫です。「黒でなければNG」というわけではありません。
ただし、あまりにも髪色が明るすぎるとビジネスマナーが疑われてしまいます。黒または、染めたと気づかれない範囲でのナチュラルなカラーを心掛けてください。
また、業界によって髪色の許容範囲は異なります。
一般的には、伝統的な日系企業や金融業界は保守的な傾向が強く、webやIT業界は個性を尊重する傾向が強いとされています。
また、スタートアップや外資系の内勤であれば、髪の色について細かく問わない場合もあります。
自分の応募先企業の許容範囲が気になった場合は、企業のホームページを見てみてください。
面接前に美容院に行くならいつがベスト?
面接の日程が決まって「髪を暗くしよう」「髪をキレイにしよう」と美容院を予約する方もいるかもしれません。
この場合、面接の1週間前が美容院へ行くベストタイミングです。
前日までに、どこかのタイミングで行こうと思っていても、バタバタして時間が無くなったり、お気に入りの美容師の予約が取れなかったりするかもしれません。
また、カラーが髪の毛になじむまでは、数日かかると言われています。髪の手入れは、1週間前に余裕をもってすませておきたいものです。
面接にふさわしい髪型【男性編】
男性であれば、清潔感の出せるショートカットが基本です。
前髪
前髪をとても短くするのを好む人もいますが、面接では短すぎる前髪は不向きです。
前髪を上にあげておでこを出して前髪を左右に流すか、眉毛にかからない程度の長さに伸ばすようにしましょう。
襟足
襟足はスーツの襟にかからない程度の長さにすっきりと整えてください。前から見て襟足が左右に飛び出さないように注意が必要です。
襟足を刈り上げるのが嫌な場合は、襟足の量を減らし、短くカットできればスッキリ見せられます。
サイド・もみあげ
サイド・もみあげは耳に髪がかからないくらいがちょうどよいです。
少し長めに残したいという方は、面接時には整髪料などを使って耳が見えるように整えます。
ワックスの付け方
ワックスを使って、髪を整えること自体は問題ありません。
髪型や髪質の都合上、ワックスやジェルを使って髪を整えたほうが清潔感につながる場合もあるためです。
ただし、頭頂部がツンツンになった髪型や、べたついた髪型をしていると、不真面目で不潔な印象になってしまいます。
あくまでも社会人としての常識から外れない程度の使用にとどめておいてください。
面接にふさわしい髪型【女性編】
続いて、女性の髪形についてご説明します。
ショートカット
女性のショートは、短すぎるとボーイッシュで強気な印象を与えてしまいます。
女性らしさを残した長さにしておくのが良いでしょう。前髪はなるべく目にかからないように横に流すか、スタイリング剤でセットします。
サイドの髪を耳にかけるとより明るい印象になります。
ミディアム・セミロング
清潔感を意識していれば、一つに束ねても、束ねなくても問題ない髪の長さです。
束ねる場合は、全体を後ろでしっかりと結ぶとキリっとした印象になります。
ただし、髪の長さが足りず耳や顔周りにも髪が落ちて、触覚前髪にならないように注意しましょう。見えないようにヘアピンやワックスでまとめると好印象です。
ハーフアップにする時は、暗めの色のヘアゴムやヘアピン以外に、控え目なデザインであればバレッタを使用しても大丈夫です。
新卒就活のように、ひっつめの一つ結びにする必要はありませんが、華やかすぎる印象になってしまう編み込みのような髪型は避けましょう。
束ねない場合は、耳や目が髪に隠れないようにセットします。ただし、サイドの髪が動いてしまわないように注意が必要です。
前髪は、なるべく顔にかからないようにします。前髪が邪魔になってしまう場合は横に流します。おでこを出した方が印象が明るくなるため、ポンパドールもお勧めです。
ロング
髪が長い女性は髪を束ねると好印象。ロングの方の注意点は、髪が長いため毛先のダメージが目立ちやすく、色も明るくなりやすいことです。
普段よりも暗めの色でカラーリングをして、トリートメントをすると良いでしょう。
転職で気になる女性の髪型マナーQ&A
ボブでも問題ない?
転職面接では、清潔感があって一緒に働きたいと思わせることができれば、髪型が採用の決め手になることはありません。基本的には、ボブでもOKです。
しかし、一部でボブは面接に向かないという意見もあります。
理由としては「子どもっぽく見える」「スーツに似合わない」「後ろで結べない長さのため、お辞儀をするたびに髪が前に流れる」が挙げられます。
不安な場合はボブを避けたほうが良いでしょう。
どうしてもボブで面接をしたいという場合は、耳を出すのがおすすめ。面接官が複数人いる時に、ボブヘアだと横の角度にいる面接官から顔の表情が見えにくく、評価上不利になることがあるためです。
1次面接では、面接官が1人の場合が多いので耳を出さなくてもいいですが、面接官が複数に増える最終面接では耳を出したヘアスタイルがオススメです。
シニヨン(お団子)はOK?
髪をまとめるうえで、シニヨンスタイルでも問題ありません。
しかし、転職面接でカジュアルなヘアは適さないため、トップまたは高い位置に髪を丸くまとめるお団子ヘアはNGです。
髪の毛をしっかりと引き詰めて、お団子は低い位置に作るようにしましょう。
バレッタ・シュシュ等のヘアアクセサリーはOK?
髪を一つにまとめるアイテムとして、バレッタは使用可能です。
様々なデザインのバレッタがありますが、派手なものは避け、ビジネスシーンに適したものを選択しましょう。
ただし、髪の毛をまとめることができるシュシュは面接には不向きです。どうしてもカジュアルすぎる印象を与えてしまうからです。
転職面接前にチェックしておくべき髪のマナー
面接中に髪をいじるのはNG
転職面接で採用担当者と会話をしている時、前髪やサイドの髪を触る仕草を頻繁にすると、採用担当者はあなたの話よりも髪に目がいってしまいます。
不要な動きが多いと、マイナスの評価につながってしまう恐れも。
特に面接では緊張や不安から、髪を触ってしまう人が意外と多くいます。
無意識に髪を触る癖がある方は、あらかじめ整髪料で整えたり、髪をまとめたりしておくと予防になります。
面接前に髪型が崩れた時のために
面接に向けて自宅で髪をセットしていても、面接会場までの移動中などにヘアスタイルが崩れてしまうこともあります。
髪型が崩れてしまっても大丈夫なように、面接当日はスタイリング剤やくしを持参すると安心です。
女性の場合は、予備のヘアピンやゴムも用意しておくことで、髪が広がってしまっても対応できるでしょう。
おわりに
面接開始時に、面接官が最初に注目するのがあなたの髪型・髪色・服装などの身だしなみです。
髪型は、清潔感があれば、悪い意味で面接官の印象に残ってしまうことはありません。
内定を得るためにも、髪型のマナーで減点を受けないようにしてくださいね。