社会人になってから自己分析に真剣に取り組んだことはあるでしょうか?就活の時にやったっきりという方も多いと思います。
皆さんは、学生時代と異なり、社会人になってから様々な経験を積み、色々な変化を遂げているはずです。
価値観や志向、将来のキャリアプランが就活時と大きく変わったという人も少なくないでしょう。
転職活動において、現在の自分自身の考えやスキルを正しく知っておくことはとても大切です。
転職前にそれらをしっかりと整理しておくことで転職活動の成否が決まるといっても過言ではありません。
そこで、今回は、転職活動で失敗しないための自己分析の方法をご紹介します。転職活動を機に、今一度自分自身を見つめ直してましょう。
転職成功のために自己分析が必要な理由
転職は人生の一大イベント。今の自分に合った企業を選びたいですよね。
その際、「転職のゴールは何か」を明確にしないまま、転職活動を進めてしまうと、自分に合わない企業に入り、結果としてまた転職を繰り返してしまうことになるかもしれません。
評価される職務経歴書の書き方、面接官に好印象を与える面接テクニックなどを使って、内定を獲得することをゴールにするのであれば、自己分析は不要でしょう。
しかし、いくら小手先のテクニックを使って内定を勝ち取ったところで、入社後の自分を騙すことはできません。
内定をゴールにするのではなく、転職後により幸せな生活を送れるようになるために、自己理解を深めておきましょう。
転職活動のカギを握る自己分析のポイント
より満足いく転職活動を行うためには、「WILL」「CAN」「MUST」の3つの指標が大切になってきます。
WILLは、自分のやりたいこと。
CANは、自分ができること。
MUSTは、企業で果たすべき役割のことです。
この3つが上手くバランスがとれることが転職成功のポイントといえるでしょう。
その企業で果たすべき役割(MUST)を知るためには、企業分析・企業研究が欠かせません。事業内容や社風、求人内容の分析を行うと良いでしょう。
次からは、自分自身のやりたいこと(WILL)、できること(CAN)を知るための方法を詳しく解説していきます。
転職で役立つ自己分析のやり方を徹底解説!
キャリアの棚卸しを行う方法
キャリアの棚卸しとよく耳にする言葉だと思います。キャリアの棚卸しとは、これまでの自身の仕事を全て書き出し、整理することです。
棚卸しをするためには、キャリア振り返り年表を作るのがおすすめです。
まず、振り返り年表では、これまで経験してきた仕事内容だけではなく、成功・失敗経験や気持ちの変化なども書き出していきます。
大切なのは、マイナスの変化よりもプラスの変化を中心に書いていくことです。
「自分はどんな状況や身を置いて、どんな体験をすると成長を遂げるのか。どういう状況が最もやる気が出るのか」といった自分の価値観に気付いていけるはずです。
《キャリア振り返り年表に書くべき項目》
- 月日、年齢、仕事内容
- 成功体験、失敗体験
- 成長したこと
- プライベートの変化
自分のやりたい仕事を見つける3つのコツ
やりたいことが分からないという方は以外に多いです。ここでは、自分が本当にやりたいこと(WILL)に気づくための3つの方法をご紹介します。
①自問自答で価値観を知るための質問例
自分自身に色々な切り口から質問を投げかけ、「なぜ自分はそう感じたのか」「なぜそう思ったのか」というなぜを深掘りしてみましょう。
コツは一問一答で終わらせるのではなく、答えに対して、「何でそう思うのか」と質問を重ねていくイメージです。
ここでいくつかの質問例を挙げますので、まずはこちらの質問から答えてみてはいかがでしょうか。
自分の価値観を知るための質問例
- これまで最も時間とお金を投資したことは?
- 過去に壁にぶつかったことは?
- 人生で本気になった瞬間、出来事は?
- 今までで一番楽しかったのはいつ?
- 大きく心を動かされた場面で印象的なことは?
- 子供の頃に夢中になったことは?
②他人のキャリアビジョンに触れてみる
中々自分のやりたいことが見つからない時は、他の人のやりたいことに触れてみるのも一つの手です。
同僚や上司、友達の仕事のやりがい、将来のキャリアビジョン、夢などを聞いてみてください。
恐らく、「ここはすごく共感できる」「自分はちょっと違う考えだな」と感じる部分があると思います。
他人の考えを参考にしながら、自分の本当の価値観に気付けるかもしれませんね。
③仕事の中の満足・不満を書き出してみる
これまでのキャリアの中で、満足していたこと、不満に感じていたことを整理してみましょう。
満足をより高めて、不満を解消できる環境は、あなたにとって理想の環境かもしれません。
例
・満足していたこと、好きな仕事
営業チームのマネジメントの仕事
海外出張の機会あり
経営に提言できる
・不満に感じていたこと、イヤな仕事
給料が安い
帰宅時間が深夜
↓
・理想の状況は?優先順位は?
- 経営に提言できる
- 給料が高い
- マネジメントポジション
- 深夜の仕事が少ない
自分の強み・弱みを知る2つのコツ
転職活動を行なっている人の中には、素晴らしい経験を持っているにも関わらず、自分のスキルや経験を過小評価している人をよくみます。
自分なんてまだまだ、と思っていると、本来チャレンジできた企業を選択肢から外してしまうことにもなりかねません。
自分のスキルを正しく認識して、自分に合った企業選びができるようにしましょう。
ここでは自分の長所短所を知る2つのやり方をご紹介しまう。
①振り返り年表から得意業務を再発見する
前述した、キャリア振り返り年表をみながら、「自分が得意だと思う、他の人よりも評価を得られた仕事」と「他社でも活かせそう、評価してもらえそうな仕事」をピックアップしてみましょう。
書き出した項目を振り返ることで、自分のスキルを客観的に評価できるでしょう。
②他己分析で新たな自分を発見する
自分が感じる得意・苦手なことと、他人からみたあなたの得意・苦手なことは違うこともあるでしょう。
そこで、普段の仕事ぶりをよく知る職場のメンバー(部下、同僚、上司)や懇意にしている取引先、家族、友達などに思い切って以下に挙げるような質問をしてみてください。
自分では考えてもいなかった意外なスキルや姿勢が、周囲からは評価されているかもしれません。
◼︎他己分析の質問例
- どういう時にイキイキとしていますか?
- 長所と短所は何だと思いますか?
- どんな時につまらなそうにしていますか?
- 自分を一言で表現すると?
ポイントは、職場や友人、家族など異なる立場の人たちに質問してみることです。
自分を知って後悔しない転職活動をしよう!
いかがでしたでしょうか。これまで自己分析に本格的に取り組んできたことがない方も、これを機に自分自身の理解を深められると良いでしょう。
今回ご紹介した自己分析の方法を実践してみてください。
皆さんの転職活動が上手くいくことを願っています。