将来性がある会社とない会社の違いは?5つの見極めポイント

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将来性・成長性のある会社で働くことは、キャリアップや年収アップを考える上で大変重要なポイントです。

東証一部上場企業などIRを公開している会社であれば、経営成績や今後の事業方針が開示されていますが、中小・ベンチャー企業といった非上場企業の中から将来性がある会社を見つけるにはどうしたら良いでしょうか。

今回は、上場・非上場に関係なく、将来性がある会社とない会社を見極めるポイントをご紹介します。

これから転職を考えている方や今の会社の将来に漠然と不安を感じている方は、ぜひご覧ください。

将来性・成長性がある会社とは

高層ビル群と青い空

将来性がある会社を探すには、2つの視点が重要です。

1つは「業績」、売上高・営業利益などの数字での評価。もう1つは、「社員の評価」です。社員自身が会社の成長を感じているか、モチベーションの高い状態を保てているか、という点も重要な指標です。

いくら直近の業績が良くても、社内メンバーが疲弊していたり、今のやり方に疑問を抱いているような会社であれば、5年後、10年後を見据えた時に衰退してしまう可能性は少なくありません。

人材大手エン・ジャパンが社員の口コミをもとに発表した「成長性・将来性がある会社ランキング」では、Google、リクルート、アマゾンなどが上位ランクインしましたが、「自身の成長を実感できる」「優秀なメンバーが揃っていてモチベーションに繋がる」「社内の活気が溢れている」などの声が上がっていました。

事実、これらの会社が世を代表する巨大企業に成長しているように、会社の成長性を考える上で業績と社員のやる気は切ってもきれないものといえるでしょう。

将来性がある会社とない会社の見極め方【5つの視点】

大喜びする男女

以下からは、業績と従業員満足度の両方が良い会社の特徴から将来性を見極めるポイントをご紹介したいと思います。

上場・非上場関係なく使えるのでぜひ参考にしてください。

ポイントは以下の5つです。

  1. 会社の長期的なビジョンが明確か
  2. 衰退産業・斜陽産業ではないか
  3. 成長意欲の高いメンバーが集まっているか
  4. 上司と部下の間で情報格差はないか
  5. 長時間労働が当たり前になっていないか

①会社のビジョン・ミッションが明確か

成長性・将来性がある会社の特徴として、会社の長期的なビジョンやミッションが明確であるという点が挙げられます。

例えば、Googleは、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできるようにする」を企業理念として掲げ、さらに10の事実として「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」とした指針を打ち出しています。

実はこれらを策定したのは、Google設立された1998年から数年後のことです。

今では、Google社員以外でもこの文言を聞いたことがある人は多いと思います。

仮に上場企業ではなくても、目の前の仕事だけではなく目指すべき方向性が明確な会社は、将来に期待できるといえるでしょう。

②衰退産業・斜陽産業ではないか

業績を挙げていくために、各社様々な企業努力をしていますが、「業界自体の成長性」は会社の成長性にも大きく影響を与えます。

どんな素晴らしい会社であっても、業界自体が衰退していれば、業績は尻すぼみになっていくでしょう。

市場環境が変わっても成長していく会社は、業態を変えたり、新業界へ進出したりと変化をし続けています。

③成長意欲の高いメンバーが集まっているか

将来性のある会社には、優秀で成長意欲の高いメンバーが集まっています。

これは、大手企業だけではなく、今はまだ小さいけれど爆発的な成長を期待できる会社にも当てはまります。

最近では、AI・人工知能やブロックチェーンなどを筆頭に最新テクノロジーを駆使した会社が数多く立ち上がっていますが、そうした会社には次々と業界知識豊富な優秀なメンバーが集まっています。

一緒に働くメンバーがどういった価値観で仕事をしているのか、は転職選考時に知っておきたいポイントですね。

④上司と部下の間で情報格差はないか

上司と部下の間で情報が遮断されている会社には注意が必要です。

技術革新や市場の変化が激しくなってきている中で、上司がメンツのために情報を遮断していたりすれば、組織全体の動きが遅くなります。

もちろん、情報漏洩的に全員に伝えられない情報はありますが、組織全体として情報共有の風土がある会社の方が変化の大きい今後のビジネス界では強いといえるでしょう。

⑤長時間労働が当たり前になっていないか

長時間労働をよしとして当たり前になっている会社は、従業員の満足度も低いです。

こうした会社は、離脱率も高くなるので常時採用をしていたり、人手不足になっている傾向が見られます。

最近は、働き方改革として長時間労働を是正する流れではありますが、単に時間を削減するのではなく、生産性を高めて少ない時間で成果を挙げられる取り組みを促す組織は、時代背景的にも成長可能性があるといえるでしょう。

転職を検討する時は、会社の将来性も考えてみよう

オフィスを歩くビジネスマン

転職を考える際には、給与や福利厚生は重要なポイントですが、それだけではなく、「この会社は将来性があるか?」と考えてみるとより俯瞰的にキャリアを考えることができると思います。

ぜひ本記事でご紹介した観点を転職先選びの1つの指標にして頂けますと幸いです。

一人で情報収集が難しい人は転職エージェントなどのプロに詳しく聞いてみるのも良いと思います。

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