転職活動で最大の関門といえる面接。
普段よりも緊張する場面で120%の力を発揮して、採用担当者に自分の魅力を伝えるためには事前準備が欠かせません。
特に第一志望の会社であれば、なおさら徹底的に準備をしておくべきでしょう。
そこで今回は、「そもそも面接の準備って必要あるの?」「面接準備って何から始めればいいの?」という疑問をお持ちの転職活動中の方に向けて、面接準備の方法とポイントを解説していきます。
また、面接が近づいてきたけど全く準備をしていない!という人に向けて最低限チェックしておきたい準備項目もまとめました。
面接直前だからといって諦めずに準備をして、転職活動を成功させましょう!
転職面接の準備ってなぜ大切?
面接官は求職者の準備不足を見抜いてしまう
「面接は、面接官の質問に答えるだけだから準備しなくても平気。」と思っていませんか?
確かに、面接対策をせずに転職を成功される方もいらっしゃいます。しかし、実際はそのような人はごく少数。
いくら普段話すことが得意な人でも、いざ面接官を目の前にすると緊張してしまい、上手く話すことができないものです。
面接官は非常に多くの求職者の方々と面接をしていますから、しっかりと準備をしてきた人とそうでない人の違いはなんとなくわかってしまいます。
もちろん、面接官としても準備をしてきてくれた求職者の方を好印象に感じやすいですよね。
もし時間を十分に取れるのであれば、入念に対策をしましょう。
当日に100%の力を発揮できるように
仕事の実力がある方でも、面接時に十分にアピールできなければ、面接官に評価してもらうことはできません。
また、コミュニケーション力に長けた人でも、本番に本領を発揮できなければ意味がありません。
会社からのあなたの印象は、面接本番の1時間前後で決まってしまうのです。
この短い時間の中であなたの本領を発揮できるよう、準備と対策をしていきましょう。
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面接官に準備不足だと思われる人の特徴
特徴①:企業理解が足りていない
面接官は、自社を理解していない人を採用したいとは感じません。
もし求職者が、自社ホームページを見たりインターネットで検索すればわかるようなレベルの内容でさえ理解していないければ、面接官の目に自社に興味がない人として映ってしまうのは当然ですよね。
しかし、これはかなり深い部分まで理解している人を採用したいというわけではありません。
自分で調べてわかる程度の内容を知ってさえいれば良いのです。
面接官もそこまで深い質問は中々してきませんから、最低限の情報は絶対に覚えておきましょう。
特徴②:職務経歴・キャリアをスムーズに話せない
この場合は練習不足だと判断され、面接官に良い印象は与えません。
緊張のためにうまく話せないのであればしょうがないことですが、時系列がちぐはぐになってしまったり、その場で思い出したかのように話すことはマイナスポイントに繋がりやすいです。
面接準備をして来なかったということで、自社への志望度が高くないのではないだろうかと判断されてしまうかもしれません。
特徴③:質問内容が浅い
面接時に逆質問の時間が設けられていると思います。その際に、浅い質問をすることは悪印象に繋がる可能性が高いです。
例えば「平均年収はいくらですか?」や「従業員数は何名ですか?」などの調べればすぐに出てくるような内容の質問は避けるべきでしょう。
選考を受けている会社なのですから、ある程度の下調べは当然してきているだろうと面接官は想定しています。
そのため、全く自社についてリサーチしていないことが発覚すれば、自社への志望度は低いと思われてしまいます。
下調べをしていないことを露呈するような質問は避け、各役職の年収や各部署の人数比といった具体的な質問をするようにしましょう。
転職の面接突破のために準備すべき4つの項目
転職先企業・業界についてリサーチ
まずは、選考を受ける企業・業界についてリサーチを行いましょう。上場企業であれば、公式ホームページには有価証券報告書や決算短信などがあります。
また、年収等であれば様々なサイトに現職の方や退職された方々のコメントが載っています。
しかし、インターネットで知ることのできる情報が全て正確な情報とは言えませんので気をつけましょう。
面接時の質問を想定して考える
面接時に聞かれるかもしれない質問の回答を考えておきましょう。
「志望動機」「職務経歴」「退職理由」など、まずは聞かれる可能性の高い項目に対しての回答を準備してください。
その次に、もし余裕があれば、深掘りされた際に聞かれるであろう質問に対しての回答を用意しましょう。
特に、前者の聞かれて当然と思えるような質問項目に関しては、面接官も求職者が回答を用意していると想定しているため、入念に準備する必要があります。
履歴書・職務経歴書をスムーズに話せるように
応募書類に記載した事項は全て暗記し、スムーズに伝えることができるようにする必要があります。
特に今働いている会社(もしくは以前の職場)での内容については、もし入社したとしたら、今後どのように活かしていくことができるのかというアピールポイントになりうるので、流暢に話せるように繰り返し練習しましょう。
また、履歴書や職務経歴書上に記載されている過去の経験や経歴だけでなく、そこから学んだことや身についたことを合わせて話すことができるようにしましょう。
当日のシミュレーション
面接本番のシミュレーションを行うことで、対策の抜け漏れを防ぐことができます。
志望動機なども実際に声にして話してみると、言い回しを変えないと不自然だということに気づくことができたり、また、面接官から質問がきそうなポイントがわかったりします。
頭の中や紙面上に面接のシナリオを描いていても、実際に話してみると中々思い通りに進むことは難しく、本番にハプニングが起こることも珍しくありません。
こうなることを防ぐため、面接官役を家族や友人に頼んで練習を行いましょう。
事前にあなたが面接官に聞かれるであろう項目を面接官役の方に質問してもらい、十分に回答、アピールができるようにしておくと良いでしょう。
そうすることで対策も万全になりますし、本番の際の緊張も和らぎます。
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面接準備をしていない場合の対処法
エントリー企業のHPを調べる
まずは、その企業のホームページに目を通しましょう。その中でも、特に以下の項目は要確認事項です。
- 社長メッセージ
- 会社のビジョン
- 事業内容
- 業務内容
- 採用情報(採用要件や待遇面など)
上記項目さえ覚えておけば、面接時に明らかなミスをすることはないでしょう。
次に、現役社員や退職者の声を知ることができるサイトを確認しましょう。
Vokersや転職会議などでは、その会社の今後の展望や待遇面などを現(もしくは元)社員がコメントしています。
コメントを残している人たちの役職や職種も明示されていることが多いため、非常に参考になるはずです。
しかし、こういったサイトの情報はその会社の全社員の声ではないため、バイアスがかかったものである可能性もあります。
そのため、参考程度に見ておき、実際の状況については現場の社員に聞いて確かめましょう。
自己紹介の準備をする
最終学歴から現在までの経歴をわかりやすく伝えることがきるように頭の中で整理しましょう。
直前に準備する場合、文章を暗唱できるようにするのではなく、時系列を頭の中で追うことができるようにすることで負担が減ります。
実際に面接で話す際には、はじめに経歴を時系列順に述べます。
その後に、勤めていた会社や携わったプロジェクトごとに業務内容やスキル等を話していきましょう。
中でも、最終的に面接官が知りたいのはあなたの現在の能力ですから、最も重点的に整理しておいてください。
よくある質問への回答準備をする
直前1時間で準備する場合は、最低限以下の項目に対しての回答は整理しておいた方が良いでしょう。
- 長所と短所を教えてください
- 転職理由を教えてください
- 今後についてどう考えていますか(キャリアプラン・夢)
- 弊社への志望理由を教えてください
- 希望年収
上記項目はほとんどの面接で聞かれることだと思いますので、流暢に答えられるようにしておきましょう。
採用担当者へ必ず伝えたい内容を整理する
絶対に面接官に伝えたい、もしくは聞きたい項目を整理しておきましょう。
経歴を話す時や長所を聞かれた時など、確実にあなたのアピールポイントを伝えることができるタイミングがあります。
その時に言い忘れてしまったり、うまく言えなかったりしては取り返しがつきません。
面接は自分をアピールする場ですから、要点は意識しておくことが重要です。
また、業務内容や待遇面など、面接官に絶対に聞いておきたい内容も忘れないように記憶しておきましょう。
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直前に確認しておくべき転職の面接マナー
服装・髪型の身だしなみマナー
転職活動の場合、外見に求められているのは社会人としてのビジネスマナーであり、清潔感が重要です。
たとえ志望企業が私服可能な会社だとしてもスーツをきて面接を受けるのが基本です。
服装に関しては、男性はスーツ、女性はジャケットが必須です。ジャケットやワイシャツに汚れがないことやシワがないことを確認しましょう。
また、髪型や、女性の場合お化粧も気になるかと思いますが、基本的には清潔感とビジネスシーンを意識していれば、外見で大幅に評価が下がることは心配しなくて大丈夫です。
身だしなみの不安を解消して自身を持って面接に臨みましょう。
面接当日に気をつけるべきマナー
全てのマナーを絶対に守る必要はありませんが、下記の項目は最低限のマナーですので意識しておきましょう。
- 集合時間の15分前に到着
- 受付には、指定された時間の5分前に到着
- 携帯電話の電源を切る(マナーモード)
- 受付にも礼儀正しく(面接官に漏れていることもあります)
- 面接終了後の挨拶(エレベーター等)
- 面接終了後は面接官に御礼メールを送る
転職面接の持ち物チェックリスト
面接を受けに会社に行く際に、忘れては困るものを以下にリストアップしました。
直前にチェックしてみてください。
- 書類を折らずに入れることのできるバッグ(A4以上)
- 応募書類のコピー(履歴書・職務経歴書)
- 筆記用具
- スケジュール帳
- スマートフォン・携帯電話
- 腕時計
- 財布
- 身分証明書
- ハンカチ・ティッシュ
- 印鑑
- 予備のストッキング(女性)
- 手鏡(女性)
- 化粧ポーチ(女性)
上記さえ持ち合わせていれば、面接に関しては困ることはないでしょう。自信を持って面接に臨んでください。
おわりに
今回は、転職面接を受けるための準備・対策について解説してきました。
せっかく書類選考を通過したにもにかかわらず、面接の準備不足で落ちてしまっては非常に勿体無いと思います。
一度しっかりと練習してしまえば、他の企業を受けるときにも活きてくるはずです。
ぜひ本記事を参考に面接準備を進めてみてくださいね。