在職中に転職活動を行うか、退職してから転職活動を行うか、は転職活動を始めるにあたって最初に考えてる悩みだと思います。
もちろん、各活動スタイルにメリットとデメリットがあるので一概にどちらが正解!と一言には言えません。
本記事では、在職中・退職後のメリット・デメリットや転職成功のコツをお話します。
最後には、在職と退職してからどっちを選択すればいいのか、見極めのポイントをまとめました。
事前に各スタイルの良い点、悪い点を知っておくことで予転職の失敗を防ぐことができます。転職活動を検討している方はこちらの記事を参考にしてみてください。
転職活動するには在職中と退職後どちらが良い?
まずは、各活動スタイルの違いを表で確認してみましょう。
在職中の転職 | 退職後の転職 | |
転職活動に割ける時間 | 時間が取りづらい | 充分に時間をとれる |
経済的な余裕 | あり | なし(活動が長期に渡る場合) |
入社時期 | 内定後早くても1〜2ヶ月後 | 即入社可能 |
ビジネス感覚 | 維持できる | 衰える可能性あり |
在職中の転職活動のメリット・デメリット
まずは、働きながら転職活動を行うメリットとデメリットを見てみましょう。
在職中の転職活動のメリット
- 継続的な収入があるので、生活資金に困ることがない。家族に対しても経済的な負担を掛けないで済む。
- ビジネスの現場に身を置いているため、仕事のスキルを保つことができる。
- 現在の会社に不満を抱えているため、転職へのモチベーションが続きやすい。
在職中の転職活動のデメリット
- 転職に使える時間が限られるので、企業研究・自己分析・面接対策等の準備に時間をかけにくい。
- 面接時間が制限されていて、同時に複数企業の面接を進めるのが難しい。
- 現在の仕事が忙しいと転職活動を先延ばしにしてしまい、転職タイミングを逃してしまうことがある。
退職後の転職活動のメリット・デメリット
退職後の転職活動のメリット
- 転職に専念できるので、企業研究や応募書類の作成、選考対策に十分時間を使える。
- 面接時間の調整がしやすく、複数企業の選考も同時に進めることができる。
- 「出来るだけ早く入社してくれる人」を探しているという急募求人には有利。
退職後の転職活動のデメリット
- 転職活動が長期間続くと、経済的に負担が掛かってくる。
- 転職先が決まらない焦りから、不本意な企業を選んでしまうことがある。
- 離職期間が半年以上になると、企業からの印象が悪くなってしまう。
在職中の転職活動の成功のコツ
では、働きながら転職活動をしようと思っている方はどのような点に気をつければいいでしょうか。
デメリットに対する対策をしっかり立てておきましょう。
「時間がない」はすきま時間の有効活用で解決しよう
在職中の転職活動における一番のネックは「忙しい」「時間がない」というものです。
特に今の仕事に追われている人だと、一度は転職を検討したものの結局のびのびになってしまうケースをよく見ます。
成功のコツは、「すきま時間を使うこと」です。
通勤や移動中、お昼休憩などの時間を使って求人を探したり、志望動機や自己PRを考えたりしましょう。
もし勤務時間中にどうしても外せない面接が入ってしまったら、有給休暇を使うのもいいでしょう。
転職エージェントやスカウトサービスを上手く活用する
どうしても時間がとれないという方には、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェント(人材紹介会社)とは、求職者1人1人に専任キャリアアドバイザーがつき、おすすめ求人を紹介してくれたり、履歴書作成や面接日程調整まで様々な業務を代行してくれる求職者向けサービスです。
キャリア相談や業務代行サービスは基本的に無料で活用できるので、これを使わない手はありません。
また、応募先企業を見つける時間がないという方は、転職スカウトサービスを利用してみるのも良いでしょう。
スカウトサービスに登録すると、プロフィールや職務経歴書に興味を持った企業から直接スカウトを受け取ることができます。
- 業界や職種は決まってるけど、企業を探す手間がない。
- 自分のキャリアにどんな企業が興味を持ってくれるのか知りたい
という方はぜひ活用してみてください。
また、スカウトサービスでは、転職エージェントからもスカウトが届くことがあります。
エージェントは求職者に合ったおすすめ求人を紹介してくれるので、こちらも使ってみると良いでしょう。
在職中の方はこうしたサービスを上手く使いながら、限られた時間を有効活用するのが重要です。
退職後の転職活動の成功のコツ
会社を辞めてから転職活動をする人にとっては、経済的な負担が一番のプレッシャーとなります。
特に転職活動が長引いてしまった場合は、経済的に負担がかかるだけではなく、早く決めなければという焦りから不本意な企業に入社してしまうという人もいるようです。
こうした事態にならないように、事前にしっかりと対策を立てておきましょう。
在職中から企業探しや応募書類の準備を進めよう
失業期間が長引かないように、在職中から準備を進めておくことが大切です。
出来れば、自己分析や業界研究、応募書類作成などは事前に用意しておいて、退職後に自分に合った求人が見つかったらすぐに行動に移せるようにしておきましょう。
専門知識の勉強やスキルアップの努力も重要
離職期間が長引いてしまうと、企業からの印象が悪くなってしまいます。
面接で「離職期間は何をしてたのか?」と聞かれる可能性が高いため、その企業の業務に役立つ専門知識やスキルアップの勉強を継続しておくことも重要です。
退職後の期間は、出社時間などの縛りがないため自己管理が甘くなってしまうこともあるので十分注意しましょう。
働きながら?辞めてから?転職時期の選び方ポイント
貯金がどれくらいあるか
まずは、蓄えがどのくらいあるかは大事なポイントです。
自己都合で会社を辞めた場合、失業保険を受け取れるのは退職から3ヶ月以上先になります。
そのため、3、4ヶ月は無収入でも暮らしていけるだけの貯金がなければ、退職後の転職活動は控えましょう。
やりたくない仕事をやらざるを得ない、ということにならないよう計画的にスケジュールを立てましょう。
今の職場が繁忙期を迎えていないか
今の職場の繁忙期はなるべく転職活動を控えた方がいいでしょう。
現職のまま転職をしようとしても日々の業務が忙しく、求人のチェックや面接の時間がとれなかったりしてタイミングを逃すのは勿体ないです。
納得いく転職活動には、前職との円満退職も非常に大事です。
おわりに
在職中・退職後の転職活動についてご理解頂けましたでしょうか?
どちらを選ぶにせよ、事前に準備出来ることはきちんとやって、理想のキャリアップを目指してください。
悔いのない転職活動になることを祈っています。