転職するのは何歳が限界?平均転職年齢や年代別の必要なスキルを紹介!

仕事をするスーツの男性

最近では転職サービスやエージェントのテレビCMも増えてきて,転職マーケットが活発になってきていることはどの会社員の方も感じているかと思います。

「自分も転職してみようかな」「自分だったらどのくらいのオファーがあるんだろう」「ビジネスマンとしてこのままのんびり終わるのではなく,もう一回チャレンジしてみたいな」そんな風に考えている会社員の方も多いかと思います。

 

転職にほとんど無縁な人生を送ってきた人にとっては,年次が上がった後に転職する恐怖や見知らぬ環境に踏み出す怖さを感じるケースは多々あります。

また,あまりに転職に楽観的になっていると,実は自分の年齢やキャリアではほとんどオファーが来なかったなんてことも。

 

今回は,これまで新卒入社の会社一筋で頑張ってきたものの,転職に詳しくない中堅社員のみなさんにとって未知の領域である転職について理解を深めていただくとともに,転職における年齢の重要さと必要なスキルがどのように変わっていくのかをご紹介していきたいと思います。

転職するなら35歳が限界ってほんと?転職成功者の平均年齢とは!?

パソコンに集まる5人の男女

では,はじめに一般的な転職成功者は何歳で転職をしているのか・転職をするなら何歳までにしなければ厳しいのかの2点について詳しく見ていきます。

 

転職者の平均年齢はどのくらい?

大手転職サービスのdodaによると、2018年上半期における転職成功者の平均年齢は31.6歳となっています。

性別ごとに分けてみると,男性の平均年齢は32.4歳、女性は29.7歳です。

その前の都市のデータを参照してみると,2017年下半期の32.1歳だったので,2018年のデータではやや下がりましたが,依然として転職成功者の平均年齢は30歳以上をキープしています。

 

また,転職者の年齢の割合を見ていきましょう。

2018年のデータでは次のような結果が出ています。

 

  • 24歳以下:10.3%
  • 25歳~29歳:39.6%
  • 30歳~34歳:23.3%
  • 35歳~39歳:13.0%
  • 40歳以上:14.0%

 

 

これをみると,やはりボリュームゾーンとしては30代がメインになっていることが分かります。

40代以上に関してはかなり年齢に幅を持たせているにもかかわらず,わずか14%ですのできわめて40代以降の転職者が少ないことが見て取れますね。

 

転職の年齢の限界は35歳ではない!?

とはいえ,先ほどの結果からもわかる通り,35歳であればまだまだ転職をしている人もたくさんいるのでチャンスはあります。

もちろん35歳なら誰でも転職できる可能性があるという訳ではありませんが,年齢だけが理由ではじかれてしまうということはおそらくないと考えていいでしょう。

 

35歳を超えていたとしても,次に紹介するような年代ごとに求められるスキルがあれば十分に転職先を見つけることができます。

 

年代ごとに発表!転職の際に求められるスキルとは?

ヒントを出す女性

ここからは,転職する人の年代ごとに求められるスキルや役割をご紹介していきます。

業界や業種・ポジションによって細かなスキルや能力は変わりますので,あくまでおおまかなものとしてとらえておいてください。

 

20代の会社員の転職で求められるスキル・能力

まずは20代の転職で求められるスキルに関してみていきましょう。

20代の中途採用は,基本的にはまだまだポテンシャル採用ですので,基本的には新卒採用で求められている人材像と同じような人材が合格しやすい傾向にあります。

 

ただし,すでに数年社会人経験を積んでいるので

 

  • 基本的なビジネスマナー
  • やる気
  • それまでの経験

 

の3つを人事の方がチェックして,将来的に自社で活躍してくれそうな人材かどうかを見極めることになることが多いです。

ビジネスマナーというのは,簡単なところで言うと言葉遣いやメールの打ち方,報告・連絡・相談などが当たり前にできることなどが挙げられます。

やる気というのはいうまでもなく,新卒で入った会社を辞めてまで自社を受けに来ているわけですから,何かしらの強い理由や動機があることをしめさなければ,転職してきてもすぐにやめてしまうのではないかと判断されてしまいます。

 

それまでの経験というのは必ずしもすごい実績をあげたことが必須なのではありません。

日常的にどんな業務を行い,失敗したときにはどんな工夫や取り組みを行ってきたのかを話すことができれば及第点でしょう。

30代の会社員の転職で求められるスキル・能力

30代になると年収も上がってきていますし,採用する側としても高い給与を払って採用するリスクを負います。

そのため,基本的には現場で即戦力として活躍してくれる人材を欲しているところが多くなっています。

 

具体的に求められるスキルや能力としては,

 

  • 前職での明確な成果
  • マネジメントの実績や経験
  • 人脈
  • リーダーシップの強さ

 

等が挙げられます。

30代になるとポテンシャルだけではなく,実際にこれまでどのような成果を上げてきたのか,それが自社でも通用するのかをより厳しくチェックされると考えておきましょう。

また,部下を持ったマネジメント経験がないと,なかなか良いポジションで転職することができませんし,採用する側としても置き所に困ってしまいます。

そのため,30代で転職を考えている人は部下を指導することでマネジメント能力を養ったり,社外の人と積極的に交流して,人脈を広げておくということも大切になってきます。

40代以降の会社員の転職で求められるスキル・能力

40代以降に転職する場合には,基本的に管理職のポストに空きが出て,そこに入るケースが多いのであらゆるビジネススキルを持ち,広範な人脈をほこっていなければなりません。

会社としても自社の社員を出世させて席に着かせるのではなく,中途の人間を入れることは大きなリスクを負うことになります。

 

そのため,だれからも尊敬される実績や人格を持っていることや,しっかりとしたマネジメント経験を持っている人でないと40代で優良な他者のポジションに入ることは厳しいでしょう。

前職から出ていくのが惜しまれるような上司になったり,業界内である程度有名な存在になっていることが,40代以降の転職ではカギを握ります。

 

 

転職がうまくいかないのは年齢のせい!?チェックしたい転職が失敗する人の5つのパターン!

ビジネスニュースを読む男性

ここからは、転職活動をしている最中や転職した結果やってしまいがちな失敗を大きく5つのパターンに分けてご紹介していきます。

転職をする前と転職をいざしてみた後にはあらゆる落とし穴が待っています。

転職がうまくいかずに悩んでいる方も,これから転職をしようと考えている方も,ぜひこれを機に失敗パターンをチェックしておきましょう!

 

では、さっそく転職活動での思わぬ失敗例をみていきます。

パターン1:求人票や面接時に聞いていた条件と実際の条件が違う

まず初めにご紹介するのは、もともと聞いていた労働条件と、実際に働いてみた時の条件が異なるケースです。

転職をしたはいいものの,納得のいかない環境に身を置くことになってしまったケースですね。

 

具体的には以下のような事例が転職サイトにはよく記載されています。

 

  • 正社員としての採用のはずが、実際はステップアップ試験を受けなければならなかった
  • 給与額が求人情報に記載されていたものよりも低かった
  • 残業代は全額出るという話を面接時に聞いていたのに、実際にはサービス残業扱いにされる
  • 完全週給2日制と聞いていたのに、ほとんど土日のどちらかは出社を命じられる
  • 希望に勤務地を尊重してくれるとのことで転職したのに、他の勤務地に配属された

 

 

こうした、給与や労働時間・休日日数や雇用形態などに関する不満というのが、転職した後に生じてしまうケースが多くあるようですね。

もちろんしっかりとルールを守って採用後も条件を満たしたまま雇用してくれる企業もありますが、企業によっては採用後には掌を返したように、企業によって都合の良い条件で雇用をしてしまうところもあるようですね。

 

一度転職してしまうとなかなか次の転職まで我慢せざるを得ないので、やっとのことで転職したのにこんな職場だったら本当に大変です、。

また,年齢が上がってからのこう言った転職の失敗は後戻りができないので絶対に避けたいですね。

パターン2:思い描いていた業務と違う業務を任せられた・仕事にやりがいや満足を感じられない

続いては、仕事の中身に関するものです。

「バリバリ働くぞ!」と思って転職したものの,思ったほど歯ごたえのある仕事を任されなかった,なんてこともしばしばあります。

 

もともとやりたかった仕事に新卒の時には就くことが出来ず、転職活動を通してやっと夢が叶えられそうだ、という方もいらっしゃるでしょう。

誰しも憧れの職業や業界はあって当然です。

 

こうした考え方で転職活動をしてみたものの、働いてみると思ったほど満足感が得られないケースがあります。

これには、

  • そもそもそのような仕事を会社に任せてもらえない
  • 任せてもらったものの実際にやってみるとそれほどやりがいが感じられなかった

の2つのパターンがあるでしょう。

 

前者の場合には、中途採用ということで何かと泥臭い仕事を押し付けられてしまったり、面倒なことばかりを任されて手一杯になってしまうなんてことがありますね。

この場合には、1つ目の失敗例と同様、もともと聞いていた会社での働き方と乖離してしまっているケースに該当します。

 

後者の場合には、例えば「コンサルタントってかっこいいし、華やかなんだろう」と思って転職してみたが、実際にはドキュメント作成が多かったり、細かなデータ分析などの泥臭い仕事が多いので、思ったほど楽しくなかった、なんて事例が当てはまります。

こちらのケースの場合には、完全に転職した人の調べ不足ですから、誰かを責めることはできませんね。

 

すでに転職された方の中にも、前者の方だと思っていたけれども、よくよく考えてみると自分の確認不足・リサーチ不足・夢を見過ぎていただけだった、なんて人はいませんか?

 

パターン3:転職した職場の人間関係がうまくいかなかった

面接で会っていた人はどの人も優しそうで働きやすいと感じたのに、実際の職場に行ってみると馴染めそうになかった、上司があまり好きなタイプではない、なんてことも転職活動では起こりがちです。

転職活動の最中に接触する人というのは、人事の採用担当の人や配属される予定の部署の部長さんなどその会社のごく一部の人間に過ぎません。

 

労働条件や待遇などのハード面での労働環境は数字ではっきりとわかりませんが、一緒に働く部署のメンバーのパーソナリティや上司の指導の仕方はなどのソフトな部分は、いざ職場に入ってみないとわからないことが多くあります。

中途採用が盛んな企業であれば、自分が入社することに対する職場の理解もあるかもしれませんが、中途採用の実績が少ない企業の場合には、職場側も慣れていないので、対応に困ってしまったり、輪の中に入れてあげにくくなってしまいます。

ですから、あらかじめ中途採用の実績や新卒社員との割合などをヒアリングしておくと、自分が入った後に受け入れられやすい環境かどうかをチェックすることが出来ますね。

 

パターン4:転職先が決まる前に前職を退職してしまった

ここからは、転職活動の最中に起こりがちな失敗例となっています。

まずは、転職活動が終わる前に仕事を辞めてしまったというケースですね。

 

基本的には転職活動は仕事の合間を見計らいながら行うのがベターとなります。

というのも、転職活動は必ずしも成功するものではありませんから、前職にそのまま止まるという安全策をとることが出来なくなる退職後の転職活動はかなりリスクが大きくなってしまいます。

また自分自身のメンタルとしても、「もし転職活動がうまくいかなくても、今の職場に戻ればいいか」と思って気負うことなく転職活動をすることができるというメリットがあります。

 

ですが、最近こうした失敗が多くなっている背景には、前職がブラック企業である場合が多いからでもあります。

平日はもちろんのこと、土日も仕事に時間を持っていかれてしまうために、転職活動をしている暇がなく、転職活動のために仕事を辞めざるを得ないという環境が増えてしまっています。

また、自分よりも前に転職活動をしながら働いていた人が社内できつく説教されていた、などの経験がある場合には職場に留まりながら転職活動を並行して行うことに抵抗があるかもしれません。

パターン5:自分の実績が定量化できずに面接官にうまく伝えられなかった

転職活動での面接では、具体的に今までのキャリアでどんなことをしてきたのかを詳しく聞かれます。

中途採用の多くは即戦力や短期間で最前線で活躍できるポテンシャルを持っている人を採用するものですので、その人の能力を客観的に評価した面接を行います。

その中で、前職の社内では業種や業界に関する知識が前提となっていたため、実績は理解されていたものの。異なる業種や業界の人には今ひとつ自分の実績が伝わらない、といった悩みもよく聞きます。

 

これは、実績の定量化ができておらず、話の中身がぼんやりしていることに起因するケースが多くあります。

例えば営業職の方であれば、「◯という製品の営業をしていて、昨年は3回月間MVPに選ばれました!」という話をしたとします。

しかし、このエピソードトークをした場合、面接官は「その職場はあまりすごい営業マンがいなかっただけではないか?」「製品が変わったらその成績を維持できる?」と疑問を持つでしょう。

 

ところが、「◯という製品の営業にあったって、▲という手法を自分なりに考案した結果、前期は〜円の売り上げでしたが、今期は〜円へとアップさせ、見事営業トップを獲得しました」と話したとすると、あなたの営業マンとしての工夫や明確な実績が客観的に伝わりますよね。

 

バックオフィスの方でも同じで、「私はITに強いので業務の効率化に貢献できます」というのではなく、「前職では◯というソフトウェアの導入を提案し、実際に残業時間が一人当たりの▲時間縮小させることが出来ました。御社でもITの導入が進んでいないのであれば、きっと役に立てるはずです。」と話した方が採用する側にもメリットを感じさせやすいですよね。

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