転職エージェント経由と比べて直接応募は不利になる?というのは、転職希望者の方々が気になる疑問だと思います。
そこで今回は直接応募と転職エージェントを活用した転職それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
また、直接応募に向いているケース・エージェントを活用した方がいいケースも両方ご説明しておりますのでぜひご参考になさってください。
直接応募のメリット
続いて、直接応募のメリットを3点ご紹介します。
- 採用コストが低い
- 意欲をアピールできる
- 他の応募者との差別化を図れる
それぞれご説明していきます。
メリット①企業側の採用コストが低い
直接応募では、企業が負担する採用コストが転職エージェント経由と比較して低くなります。具体的には、企業側の負担コストは以下のようになります。
転職エージェント経由の場合に企業が支払う採用コスト:年収の3~4割(年収600万円であれば、180万円)
直接応募の場合に企業が支払う採用コスト:0円
つまり、同じようなレベルの応募者がいて、どちらかを選ばなくてはいけない場合、企業にとっては採用コストのかからない直接応募の応募者の方が選ばれやすくなる傾向があるのです。
メリット②意欲をアピールできる
エージェント経由の応募者の場合、応募の理由が必ずしも自発的なものではなく、担当エージェントに勧められたから。というケースもあります。
それに対して、直接応募の場合、自らリサーチして興味・関心を持っていることが応募段階から判明しているので、熱意を伝えやすいという面があります。
人から言われたから応募しました、という人と興味を持って自発的に応募してきた人では、やはり採用担当者の印象も大きく変わるでしょう。
直接応募のデメリット
直接応募ならではのデメリットを2点ご紹介します。
- 企業のリアルな情報を仕入れるのが難しい
- 書類作成や面接対策を一人で行う必要がある
デメリット①企業の裏情報などを仕入れるのが難しい
直接応募の場合、応募先企業の社風や働き方、福利厚生、働いている人のタイプ、社長の人柄といったその企業のリアルな情報を仕入れるのは難しいです。
一方、応募先企業に精通している転職エージェントが味方になってくれれば、こうした企業ならではの裏情報を事前に教えてくれる可能性があります。
デメリット②書類作成や面接対策を一人で行う必要がある
履歴書・職務経歴書の作成や面接対策を全て一人でやらなければいけないのは直接応募ならではのデメリットと言えるでしょう。
特に「初めての転職」「異業種への転職」のケースの場合、採用担当者がどんなポイントを気にしていて、選考で何を見られているのか、といった視点を一人で考えるのは難しいかもしれません。
転職エージェントを活用するメリット
- あなたのキャリア相談に乗ってくれる
- 書類添削や面接対策、面接フィードバックを行ってくれる
- 非公開求人を含め、豊富な情報量を活用できる
メリット①:あなたのキャリア相談に乗ってくれる
自分のキャリアを第三者の視点で聞いて、アドバイスをくれる転職エージェントの存在は大きいのではないでしょうか。
自分が転職で実現したいこと、転職活動の軸、といった点は一人で考えていても中々明確にならないこともあります。
転職エージェントを相手に自分の価値観を話してみるだけでも本当の気持ちに気づけるかもしれませんし、それを実現するにはどんな選択肢があるのかアドバイスを貰えるのは嬉しい面ですね。
メリット②:非公開求人を紹介してくれる
転職エージェントは、世の中に出ていない非公開求人を保有しているため、一人で調べていた時には見つからなかった求人を紹介してくれる可能性があります。
中には、本当に行きたかった求人と出会えるかもしれません。
メリット③:書類添削や面接対策、面接フィードバックを行ってくれる
書類添削や個別の面接対策を行ってくれるだけではなく、面接後に採用担当者からヒアリングを行い、面接のよかった点・悪かった点をフィードバックしてくれます。
書類の書き方が分からない、転職が初めてで面接対策で何をやればいいか分からない、といった方にとって、転職エージェントは心強い味方と言えるでしょう。
転職エージェントを活用するデメリット
一見、エージェントは万能そうですが、デメリットもあるのでご紹介しておきます。
デメリットは以下の3点です。
- エージェントから見て採用が決まりやすい会社を紹介される可能性がある
- エージェントの担当者の力量に左右される
デメリット①:エージェントから見て採用が決まりやすい会社を紹介される可能性がある
転職エージェントは、紹介した応募者が内定を獲得した場合に採用先企業から紹介フィーをもらっています。
そのため、一部のエージェントの中には、応募者の意向を無視して単に採用が決まりやすい(エージェントからみると売上に直結しやすい)会社だけを紹介される可能性があります。
デメリット②:エージェントの担当者の力量に左右される
転職エージェントといえば、リクルートやマイナビ、DODAなど大手総合型エージェントから業界特化型エージェント、小規模エージェントまで大小様々なエージェントがいますが、結局のところ、質の良いエージェントは、担当者によって決まってしまいます。
前述のように自分たちの利益しか考えていない担当者もいれば、本当に親身になって求人サポートをしてくれる担当者もいます。
今後のキャリアを相談する大事な相手なので、自分に合わないと思ったら担当変更やエージェント会社の変更も検討すべきかもしれません。
ここまで見てきたように直接応募と転職エージェントにはそれぞれ良い点・悪い点があるので、一概にどちらにすべきか答えはありません。ただし、自分の転職における経験値や脂肪業界によって、どっちが向いているかといった傾向はあります。
以下では、直接応募に向いている人や転職エージェントを活用すべき人の特徴をまとめました。
直接応募が向いているケース
転職エージェントを活用していない企業・業界を志望する場合
企業や業界によっては、転職エージェントを活用していないケースがあります。その場合、エージェントに相談にいっても紹介されませんので、直接応募で申し込みをした方が良いでしょう。
転職エージェントを活用していない企業・業界の傾向としては以下の傾向があります。
- 離職率が高く、大量採用を行っている会社(飲食業界や成果主義の営業職等)
- 公的企業(例JICA、JETROなど)
- 定期採用がメインの会社(電通など)
- 自社採用を重視している企業(トヨタ、P&Gなど)
- 採用活動を行っていない中小・ベンチャー企業
etc
このように転職エージェントをそもそも使っていない会社、やエージェント費用のかけられない業界や会社もたくさんあります。
もし志望している業界や会社が上記に当てはまれば直接応募を検討してみても良いでしょう。
転職エージェントを活用した方が良いケース
初めての転職活動の方
初めての転職活動の場合、転職エージェントは強い味方になってくれるでしょう。
転職エージェントは、キャリア相談から書類添削・面接対策といったフォローまで全て無料で行ってくれるのは頼もしいですね。
エージェントを活用する時は、「まだ自分が本当に何をしたいのか分からない」といった場合でも問題ありません。全てのサービスを無料で受けることができるので、はじめての方は使わない手はないでしょう。
在職中の転職で時間がとりづらい方
在職中の転職活動は、中々時間がとりづらいもの。いざ転職をしようと思っても結局今の会社が忙しくて、転職がのびのびになってしまう人も少なくありません。
転職エージェントを使えば、企業の面接調整や内定後の給与交渉などは全てエージェントがやってくれます。仕事が忙しい、けど退職前に転職先を決めたいという人はぜひ活用してみましょう。
以上です。
直接応募、転職エージェントそれぞれの応募方法を詳しく理解した上で、納得のいく転職活動をして頂けますと幸いです。