妊娠は、女性やパートナーにとっても非常に嬉しいことですよね。
しかし、現役で働いている女性が妊娠した場合、会社に妊娠したことを報告しなければなりません。
「誰になんて報告すれば良いのだろう・・・」
「妊娠検査薬で陽性反応が出たけど、どのタイミングで報告するのが普通なんだろう・・・」
と悩む方も多くいらっしゃると思います。
今回は、「いつ」「誰に」「どのような」伝え方で会社に妊娠報告を行うべきかについて解説して見ました。
また、報告する際のマナーや注意点も記載していますので、ぜひ参考にして見てください。
会社に妊娠報告をした方が良い4つの理由
①:仕事の引き継ぎを行うため
労働基準法では、出産前の6週間(多胎妊娠の場合は14週間)は会社は女性を就業させることができません。
また、出産後8週間についても同様に、会社は女性を就業させることができません。
そのため、出産前後は非常に長い期間会社を休むことになりますので、それまでの仕事を引き継ぐ必要があります。
適切なタイミングで会社に妊娠報告を行い、仕事の引き継ぎをスムーズに行い会社に迷惑をかけないようにしましょう。
②:赤ちゃんへの負担を少なくするため
仕事内容にもよりますが、仕事を通じて赤ちゃんへの負担が懸念される場合には、早めに会社に妊娠報告を行いましょう。
デスクワークであれば負担は少ないかもしれませんが、接客業などの肉体的に負荷のかかりやすい仕事の場合は特に注意してください。
会社に報告することで、出産前後の期間はデスクワークに切り替えてくれることもあります。
早めに報告することで、会社側も対応しやすくなります。
③:自分自身の負担を軽減するため
赤ちゃんへの負担は優先的に考えなければなりませんが、自分の体調への配慮も忘れないようにしましょう。
妊娠している女性自身への負荷は、赤ちゃんへの負担になってしまう可能性もあります。
やはり特に、肉体的に負担のかかるお仕事をされている場合には注意が必要です。
妊娠期間には、赤ちゃん、そして自分自身の体調を優先的に配慮するため、会社への報告は絶対に行いましょう。
④:仕事中に万が一のことがあった時のため
妊娠中、もしも会社にいるときに、自分の体調に万が一のことがあった場合、周りの上司や同僚があなたの妊娠を知らなければ適切な対応をすることができません。
妊娠していることを知っていれば、周囲の人も適切な対応をしてくれるでしょう。
会社に妊娠報告をするタイミングはいつがベスト?
妊娠12週目〜16週目
一般的には、妊娠4ヵ月以降(12週目以降)に報告する方が多いようです。
ただし、体調に大きな変化なく、順調に進んでおり、それまでも仕事を通常通りこなすことができる場合に限ります。
妊娠と体調は人それぞれですので、あくまで自分の調子を考えて妊娠報告のタイミングを考えるようにしましょう。
もっと早めに報告する必要がある人も
仕事内容がハードな人や、早めの引き継ぎが必要な人、そして体調が不安定な人は12週目よりも早めに報告する必要があります。
こういった場合には、妊娠初期の段階で報告する必要があります。
ただし、早めの妊娠報告はリスクを伴いますので、伝える相手は最低限にとどめましょう。
早すぎる報告には注意
妊娠検査薬で陽性が出ただけで会社へ妊娠報告をするなど、早すぎる妊娠報告には注意が必要です。
考えたくないことではありますが、流産の可能性もあります。
妊娠報告をしてしまった場合には、さらに流産の報告も必要になってしまいます。
非常に早めの報告が必要になる場合には、直属の上司や非常に親しい友人には早めに妊娠を伝え、同僚には安定期に入ってから報告するなどの対応をすると良いでしょう。
誰に妊娠報告するべき?
やはり、まずは直属の上司に伝えるようにしましょう。
早めの報告が必要な人も順調にいっている人も、まずは上司に伝えておくことで、その後に万が一のことがあった場合がスムーズになります。
無駄なトラブルを避けるためにも、妊娠が発覚して浮かれてしまい、先に同僚に伝えてしまうなど、順序を誤らないようにしてください。
会社への妊娠報告、何を伝えればいい?
妊娠週数・体調・出産後の予定
会社に妊娠報告をする際に伝える必要がある内容としては、出産予定の時期・体調と仕事の状況について・出産後の予定の3点は絶対に伝えるようにしましょう。
出産予定の時期とそれに伴う産休の期間を上司は把握する必要があります。
そして、現在の体調と、いつまで仕事をすることができるのか、業務内容の変更が必要か、などを話し合いましょう。
最後に現時点での想定で構いませんので、出産後の予定を伝えておく必要があります。
その他には、会社の産休の制度や、同僚にいつ伝える予定かを伝えておくとなお良いでしょう。
伝え方・言葉選びに注意
浮かれすぎていると周囲に思われないような言動を心がけましょう。
赤ちゃんを授かることは非常に嬉しいことですが、あまりに浮かれすぎてしまうと「マタニティハイ(妊娠の喜びでハイテンションな状態が続くこと)」だと捉えられてしまうかもしれません。
例えば、職場に妊活中の女性がいる場合には、あなたの浮かれた言動を見て傷ついてしまい、今後のトラブルの原因になってしまう可能性もあります。
嬉しさをあまり表に出し過ぎず、会社ではいつも通り過ごすようにしましょう。
妊娠報告の手段は?電話?メール?
妊娠報告の方法は、まずは直接伝えることを考えましょう。
しかし、もし直属の上司が忙しい場合や、自分自身の体調が優れない場合などには電話・メールで伝えても構いません。
この方法で伝えなければマナー違反、といったことはありませんので、その時にベストな方法で伝えてください。
メールでの例文を下記に記載したので参考にしてみてください。
◯◯部長
お疲れ様です。
私ごとで恐縮ではございますが、この度妊娠したことをご報告いたします。
現在は安定期に入っており、出産予定は来年3月の下旬ごろです。
突然の報告となってしまい申し訳ございません。
つきましては、妊娠◯ヵ月になる◯月から産前休暇を取得し、◯月頃に復帰したいと思っております。
ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご容赦いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い致します。
おわりに
今回は、働く女性の会社への妊娠報告について解説してきました。
妊娠は非常に嬉しいことですが、周囲に出来るだけ迷惑をかけないように注意する必要があります。
幸せな妊娠生活、出産・育児生活を過ごすためにも、しっかりと会社への報告は行いましょう。