転職の平均的な応募数は何社?内定獲得に必要なエントリー数は?

ステップアップ

転職活動って平均の応募数は何社くらい?

今回は大手人材会社が実施した転職者アンケートを参考に、転職活動の平均的な応募数や自分にあった応募数の決め方をご紹介します。

また、複数応募した時の注意点等もご説明していますので、これから転職を始めるという人はぜひご一読ください。

転職の内定獲得までに必要な平均応募数は?

高層オフィス

大手求人サイトDODAを利用して内定を獲得した人のデータによると、転職開始から内定を得るまでの平均応募数は、「17.7社」というデータが出ています。

しかし、平均応募数はアンケート実施元や対象者によっても異なります。

人材大手「マイナビ」調べにより転職者の平均応募数は「8.4社」、リクルートのアンケートによると平均応募数は「7.5社」という結果が出ています。

応募数を鵜呑みにせず、アンケート期間や対象者の年代などを見ることが大切と言えるでしょう。

上記のアンケートの内、20代・30代のみを対象としたのはリクルートのみ。20代〜30代であれば、平均応募数は7、8社と考えて良いでしょう。

自分に合った応募社数を見つける方法

階段を上がる男性の靴

今回は、あなたに合った応募社数を見つける方法を3つご紹介します。

ご自身の状況は、下記のどれにあてはまりますか?

  1. 転職活動中で選考が不安な場合
  2. 志望業界・キャリアビジョンが明確な場合
  3. 未経験の業種へ挑戦する場合

それぞれの方向けに応募社数の決め方をお伝えします。

転職活動中で選考が不安な場合:平均的な選考通過率と比較しよう

転職活動をすでに始めている方は、「過去の選考通過率」を振り返ってみましょう。

そして、自分の選考通過率と、全ての転職者の平均的な選考通過率を比較してみてください。

以下、マイナビエージェントを使って内定を獲得した人のデータによると、書類選考、一次面接、最終面接のそれぞれの通過率は、

  • 書類選考・・・通過率30%
  • 一次面接・・・通過率30%
  • 最終面接・・・通過率50%

ということでした。

現在の通過率が上記の数値下回っている場合は、応募数を増やしてみた方が良いでしょう。

反対に現在の通過率が上記を上回っている場合は、応募数を増やす必要はあまりないと考えられます。

志望業界・キャリアビジョンが明確な場合:応募企業を絞ろう

自分のキャリアの中で築いてきたスキルがあり、転職先として明確なターゲットがある場合、条件に合致する企業だけに応募してみましょう。

条件を絞り込んで、自分の強みを活かす転職活動をすることで内定確率が高まるからです。

ここで大切になってくるのは、「自分の強みを最大限に発揮できる条件」を考え、キャリアアップにつながる計画を事前に立てておくことです。

事前に自己分析をしっかりしたうえで、応募企業を絞り込み、その応募企業一社一社の企業分析を丁寧にすることが内定の近道です。

未経験の業種へ挑戦する場合:積極的に応募してみよう

転職活動を早く終わらせたい場合や異職種に挑戦しようとする場合は、始めから厳選せずになるべく多くの企業へ応募してみましょう。

【関連記事】異業種への転職は実現できる!成功のための3つのコツ

転職活動では即戦力が求められており、経験が浅い場合、即戦力の人に比べて落とされてしまうリスクが高いです。

ただし、「手当たり次第に応募する」ことを推奨しているわけではありません。

転職活動で「数を撃てば当たる」という発想は危険です。多くの企業に対して意識が分散してしまい、1社あたりの企業研究が不十分になってしまうリスクがあります。

面接対策をじっくりとできる範囲の応募社数にとどめるようにしてください。

転職で複数応募をするメリット・注意点

気づきとヒント

複数応募のメリット3点

  1. 他社の面接を受けたことによって、転職面接の質問に慣れる。
  2. 応募後に違うと思ったら、第一志望の企業を変更できる。
  3. 内定後に他の企業の選考を受けることができる。

納得感を持った転職をするために、複数の企業と接点を持っておくことが大切になります。

複数応募の注意点2点

注意点も2つあるのでお伝えしておきます。

  1. 複数企業とのやりとり、管理が煩雑になる
  2. 面接日程が被る可能性がある

それぞれ対処法を含め、詳しく説明します。

  • 複数企業とのやりとり管理が煩雑になる

多数の企業へ応募すればするほど内定の可能性は高まりますが、その分、応募書類の送付や企業との面接調整、企業研究の手間も増えます。

特に在職中に転職活動を行なっている人だと、日中に時間がとれない分、時間を上手に使わないと、1社1社の管理ができなくなってしまう可能性があります。

  • 面接日程が被る可能性がある

同時に大量エントリーしてしまうと、面接日程等が被り、常にどこかの企業と日程調整をしなければいけない状態になってしまいます。

応募段階で企業の優先順位をつけておくことはもちろん、応募をする時も一度に何社も応募ではなく、五月雨式に日程がズレるようにしても良いと思います。

転職のスケジュールを踏まえ、応募数を決めよう

Actually I can

現在の会社に在籍しながら転職活動をする場合、求人情報の収集を始めてから次の会社に入社するまでの期間は、一般的に3か月~半年程度とされています。

意外と長丁場になってしまう理由としては、面接日程が合わない場合や、企業側も複数の応募者で悩み、合否連絡が遅くなる場合が考えられます。

また、現在の会社に退職の意向を伝えるのは、辞める3か月前が基本になります。

したがって、内定が出てから実際に転職先企業で働き始めるのは、3か月後になることを知っておきましょう。

引継ぎに要する期間も踏まえて、退職しやすいタイミングから逆算してスケジュールを立てましょう。

【関連記事】転職活動スケジュールは逆算で考えよう!

      data-matched-content-ui-type="image_sidebyside"