異業種への転職は実現できる!成功のための3つの秘訣

右肩上がりのグラフとポイント

新卒では納得して業界を選んだものの、実際に働き始めてみると「他の業界にも興味を持ち始めた」「異業種へキャリアチェンジしたい」と思うようになるケースは多くあります。

「今の業界の将来性が不安だ」「仕事内容は好きだけど、もっと思い入れのある業界で今のスキルを活かしたい」など、いろいろな思いが背景にあるでしょう。

しかし転職をしたいと思っても、どんな対策からすればよいのかは分からず、不安に思うことも多いはずです。

この記事では、異業種への転職を成功させた経験者の話と、転職成功のコツ、自己PR・退職理由・志望動機といった面接での定番質問に対する例文をご紹介します。

異業種への転職でよくある疑問【経験者に聞いてみた】

Q&A

 

20代・30代の異業種転職って可能?

結論から言うと、20代でも30代でも異業種への転職は可能です。

新たな業界に慣れる必要はありますが、自分が専門にしてきたスキルを活かすことができるため、十分に転職できます。

エン転職が実施したアンケートによると、ミドル層でも6割の人が異業種転職を実現させていました。転職を悪とする考え方が一般的だった過去には「35歳転職限界説」がありましたが、今はそんなことはないようです。

ただし未経験の職種(異職種への転職)の場合は、新たにキャリアを形成する必要があるため、30歳前半までがタイムリミットです。

異業種転職と異職種転職の違い

  • 異業種転職

ここでは「業種」=「業界」ととらえてください。現在勤めている企業の主力事業が、金融・不動産・IT・医療等どこに該当するかで決まります。

例)あなたが証券マンであれば、不動産業界・IT業界・医療業界は未経験の業種(=異業種)となります。

  • 異職種転職

「職種」というのは、実務をする上での専門性を指します。

営業・法務・経理・人事・プログラマーなど様々な職種があります。

例)あなたの職種が営業であれば、プログラマーは未経験の職種(=異職種転職)となります。

異業種転職で今の会社より年収は上がる?下がる?

これも結論から言うと、異業種への転職では年収が上がる人も下がる人もいます。

リクナビネクストが行った調査を参考にします。

異業種転職による年収の変化

  • 給与アップ…46.6%
  • 給与ダウン…46.0%
  • 現状維持…7.4%

【参考】同業種への転職による年収の変化

  • 給与アップ…67.5%

「異業種への転職は年収ダウン」という都市伝説のようなもを聞いたことがある方も多いかもしれませんが、上手くやり方を工夫することで給料をアップさせることが十分に可能です。

ただし、同業種への転職に比べると、給料アップを勝ち取った人の割合は減ってしまうのも事実です。

異業種への転職で給与を上げるポイントは「会社選び」です。

年収を追い求めるのであれば、求人票の想定年収を見て、給与レンジが高い会社を選んでください。

給与レンジが低めの会社では、どれだけ給与交渉を頑張ったとしても天井が見えていて、交渉の余地が少ないからです。

また応募会社の「平均給与」も大切です。平均給与が高ければ、入社後の昇給率が比較的高いためです。

異業種への転職活動は難しかった?辛かった?

「異業種への転職活動が難しい」と言う方の難しさは、1点に集約されます。

新しい業界への理解不足から、志望動機を作成することが難しい」ということです。

前職が同じ業種であれば「学生時代からこの業界に入りたいと思い、今でもその気持ちは変わっておりません。」と言えばいいので、業界を選択した理由が比較的楽です。

しかし、異業種へ転職する場合は、自分の中で「なぜその業界に入りたいのか」「今まで培ってきた技術でどんな貢献ができるのか」をしっかりと分籍する必要があります。

20代半ばであれば、ポテンシャルを優先するケースも多いですが、30代の方の場合は、今までの実務経験と転職先の業界の接点を探すことがキャリアチェンジの近道です。

実際に転職先で働いてみて、新しい業務に慣れるのはいつ頃?

人にもよりますが、多くの異業種転職経験者は「半年~1年」と言います。

まず、会社の雰囲気に慣れるのに2~3か月程度かかるそうです。これは異業種転職に関わらない問題ですが、新しい会社に馴染む必要があるということですね。

その後、4~5か月で「出来ないことが分かるようになってくる」とのことでした。

そして、半年~1年たった頃には業務を一通り経験して、新しい業界で働く一員として独り立ちできるという方が多かったです。

ただ、転職先の業界で必須となる資格試験を取得済みで、業界知識が豊富な場合は3か月で慣れたという人もいるようです。

異業種への転職成功のコツ①事前準備

鍵穴から外をみるビジネスマン

新しい業種の仕事に挑戦することは、業務上必要な知識や情報が乏しい状態にある可能性が高いため「業界未経験」というハンデがあります。

このハンデを跳ね返すだけの力を持っていると企業側に見せたいところです。次の4ステップを意識しましょう。

  1. 業界研究をする
  2. 自分のキャリアを振り返り、自分のスキルを明確にする。
  3. 業種を志望する理由を明確にする
  4. 今の業種ではダメな理由を明確にする

①業界研究をする

新たな業界についての勉強は、あなたの持つイメージを一度忘れて、応募する企業の業界内での立ち位置や業務内容・業界独自のの特色・最近の動向まで頭に入れておく必要があります。

業界情報の集め方5ポイント

  1. 業界の魅力を見つける。
  2. 自分の適性を活かせる場所を考えながら、情報を集める。
  3. 日経新聞は毎日読む。
  4. ホームページで同業他社もチェックする。
  5. 志望企業を念頭に置いて、業界内の位置づけをする。

②自分のキャリアを振り返り、自分のスキルを明確にする。

未経験の場合こそ、これまで仕事をしてきたことに自信を持ち、自分自身のキャリアを振り返ることであなたのウリが見えてきます。

自分のウリを探す3つのポイント

  1. 職務経験(転職先でも活用できる経験は何か)
  2. 人間性(適応力や、仕事に対する姿勢)
  3. 健康(毎日の業務に耐えられるか)

自分の強みとして何をアピールするかを決めたら、現在のスキルでは足りない面も見えてくるでしょう。

今の自分に何が不足しているかを理解し、足りていない知識や技術をどのように補っていくかをはっきりと企業側に伝えることが大切です。

③業種を志望する理由を明確にする

業界の数はたくさんあるにもかかわらず、応募先の業界を選んだ理由を明確にする必要があります。

業界を選んだ理由を聞くための面接での質問例

  • この業界のどこに魅力に感じていますか。
  • 当社でどのような仕事に取り組めるとお考えですか。
  • 5年後や10年後はどのようなキャリアを歩んでいたいですか。

④今の業種ではダメな理由を明確にする

今の職種との違いを自分の中で明確にする必要があります。ビジネスモデル・働き方・将来性といったところが、違いを明確に見つけやすいところでしょう。

異業種への転職成功のコツ②職務経歴書の書き方

履歴書・職務経歴書の作成

企業の採用担当者は、異業種への転職を目指す人が「自社でも前職と同じように活躍できるか」を確認しています。

したがって、あなたの現職での仕事ぶりの再現性を示す必要があります。

具体的なポイントは以下の3点です。

  1. あなたの実績を数字で示して具体性を持たせる。
  2. 成功に至った要因を示す。
  3. 誤字脱字に気を付ける。

採用担当者の目に留まり、書類選考を通過するためには具体的な実績値が不可欠です。

例えば、「〇円の売り上げを上げた」「社内で〇人中〇番目の成績を出した」「〇%の業務効率改善につながった」といった形です。

そして、あなたがうまくできた理由を明確にすることも大切です。この理由の部分にあなたの人柄や仕事に対する価値観が見えてくるためです。

また当たり前ですが、誤字脱字には注意してください。履歴書という大切な書類で、誤字脱字をしてしまう人は「仕事でもミスが多い人かもしれない」と判断されかねないためです。

異業種への転職成功のコツ③面接でよく聞かれる質問と回答例

仲良く話すキャリアウーマン2人

自己PR

異業種への転職を目指す場合、前職で培った汎用性のある知識やスキル・マネジメント経験が大切になります。

オープン系のSE→金融システム開発のSEの場合の自己PR例文

大学を卒業してから、オープン系のシステム開発会社で経験を積んできました。要件定義から開発まで一貫した経験があり、管理も行いつつ開発ができる点が私の強みです。

金融のシステム開発の経験はありませんが、業務分析フェーズの〇人規模のプロジェクトリーダーから、販売管理の業務系アプリケーションの実装まで、上流から下流の開発全般を経験した経験は、貴社で仕事を進めるうえでも活かせると思っております。

特に堅牢性が大切になる金融系のシステムでは、セキュリティ対策などの危機管理対策の知識がお役に立てることも多いと考えております。金融業界の特性や仕事の流れなどを身につけて、一刻も早く戦力になれるよう頑張っていきます。

退職理由

なぜ、数ある業界の中から応募先企業が属する業界を選んだのかを説明する必要があります。

マンション販売の営業→印刷業界の営業の場合の退職理由例文

これまでお客様のニーズをくみ取ることを第一に考え、マンション販売の営業を頑張ってきました。しかし、学生のころから美術や写真が好きで、印刷業界に対して強い憧れがありました。〇歳になった今、生涯取り組んでいく仕事と出会うために努力したいと思い、転職を決意いたしました。

志望動機

志望動機では、前職で培った強みを示し、それをどのように活かしたいと考えているかを伝える必要があります。

介護認定事務→医療業界の事務

私は前職で介護認定事務をしておりました。

前職では、介護保険の知識や様々な職種の方々との接し方など多くのことを学びました。

この度、医療事務に興味を持ったきかっけは、父の入院です。父の付き添いで病院に通い、受付の方の穏やかな雰囲気や手際の良さが、患者本人だけでなくその家族まで頼もしく感じさせてもらえるものだと感じました。

前職での書類の照合経験や年齢問わずに抵抗なく接することができる力は、医療事務でも活かせると思っております。

また、現在は医療事務の資格取得に向けて勉強中です。未経験ではありますが、よろしくお願いいたします。

異業種への転職は不安がつきもの。しっかり準備をしよう!

転職の面接中

どんな方でも、未経験の業界へ転職は不安に感じるものです。特に「これまでの経験を本当に活かすことができるのか」「新たに業務知識や商品知識を身につけられるのか」といったことを悩む方が多いようです。

とはいえ、このような内容は、業界によって異なるのはもちろん、応募先の企業によってもずいぶん違います。

不安を解消するためには、自分で情報収集をして万全の準備を整えることが必要です。

ネットや書籍で調べるのはもちろん、実際に志望業界で働く人の話を聞いたり、その業界に強い転職エージェントに相談したりして、どんどん自分の足で情報を得ていってください。