無事に企業から内定通知をもらったもの、内定後の流れや手順がわからないというお悩みはないでしょうか?
内定獲得後もやるべき手続きは案外多くあります。
中には入社後の働き方に関わる大事な確認事項もあるため、内定から入社までのフローもしっかりと理解しておきましょう。
ここでは内定〜入社の一連のステップや、転職先企業への返事の方法・注意点などをご紹介します。
転職の内定から入社までの手続き・期間まとめ
転職活動の面接内定〜入社までは大きく以下のステップで進んでいきます。
内定から入社までの5ステップ
POINT
- 企業から内定通知が届く
- 労働条件のすり合わせ
- 内定承諾または辞退
- 入社日・退職日の決定
- 入社
ステップ①:企業から内定通知が届く
エントリー企業からの内定連絡は、最終面接の3日〜1週間後にくるケースが多いです。場合によっては、1ヶ月後など企業によって異なります。
事前にどのくらいの期間で内定通知が届くか確認しておくと良いでしょう。
通知を受け取ったら、当日か翌日、遅くとも3日以内に採用担当者へ返事をしましょう。
ステップ②:労働条件のすり合わせ
労働基準法で、労働条件を書面で通知するのは企業の義務とされています。
「労働条件通知書」「内定通知書」「採用通知書」「雇用契約書」など名称は企業によって様々です。
入社後の働き方に大きく関わってくるため、雇用契約書でしっかり条件確認をしておきましょう。雇用契約書の確認ポイントは、後半でご説明します。
ステップ③:内定承諾または辞退
労働条件の確認ができたら、内定承諾または辞退の意思決定をして企業へ連絡をします。
ステップ④:入社日・退職日の決定
面接時に入社日のやりとりをしていることが多いと思います。
内定後のタイミングで転職先への入社日を変更することはできますが、面接で伝えた入社時期と大きく乖離があるようだとイメージが良くありません。
面接の段階で、前職の引き継ぎ期間など踏まえて現実的な退社・入社スケジュールを立てておきましょう。
【関連記事】退職を上司に申し出るタイミングは?
ステップ⑤:入社
入社日が決まったら、その日付に向けて前職との退職手続きを進めます。
同時にこれから働く会社がどんな会社なのか調べておくと良いでしょう。
入社当日の出勤時間や必要書類は事前に採用担当に聞いておくようにしてください。
内定から入社まで、企業はどれくらいの期間待ってくれる?
内定から入社までの期間は、最長「2〜3ヶ月」は待ってくれるという企業が多いです。
理由としては、四半期ごとに事業計画の見直しが行われることや引き継ぎを終わらせてしっかり前職と円満退職してほしい等が挙げられます。
内定通知書が届かない場合は?
電話もしくはメールで内定の連絡があり、その後、内定通知書が郵送で送られてくるのが一般的です。
内定がきたにも関わらず、内定通知書が届かないという場合は企業に連絡してみましょう。
連絡のタイミングは、内定が出てから1週間経過後を目安にすると良いでしょう。採用担当者への具体的な連絡方法は以下をご参考ください。
【関連記事】転職先から内定通知書が来ない場合の対処法・例文あり
企業からの内定通知への返信方法
内定通知が来たら、早速会社へ返事を出しましょう。内定通知の返事は、何よりもスピードを第一です。
内定の返事がないと企業から内定辞退の意思表示なのかと疑われかねません。もし他社の選考も進んでいる影響で少し猶予が欲しい場合は、一度企業へ保留の連絡をする必要があります。
以下に、内定承諾・内定辞退・内定保留の各ケースの対応方法をご紹介します。
内定承諾する場合の連絡方法
内定の通知を頂きました〇〇と申します。
この度は、評価をしてくださり誠にありがとうございます。
ぜひ喜んで御社へ入社させて頂きたく、お電話させて頂きました。
1日も早く御社に貢献できるように努力いたしますので、これから宜しくお願い致します。
内定辞退する場合の連絡方法
内定の通知を頂きました〇〇と申します。
この度は内定のご連絡頂き、誠にありがとうございます。
せっかく内定を頂いたのに、誠に申し訳ないのですが、検討の結果、この度は辞退をさせて頂きたくご連絡いたしました。
私自身十分に考えた末のことなのですが、今回は私の個人的な事情もあり現職にとどまることにいたしました。
御社には、ご迷惑をおかけすることになり誠に申し訳ございません。
【関連記事】転職の内定辞退の具体的な方法
内定保留をお願いする場合の連絡方法
内定通知を頂きました〇〇と申します。
この度は、内定のご連絡を頂き誠にありがとうございます。
早速入社のお返事をすべきなのですが、少しばかり猶予を頂きたいと思いご連絡いたしました。
先日お話させて頂きました通り、他社の面接がこの後に控えているため、そちらのお話も伺った上で慎重に判断したいと考えております。
誠に勝手で申し訳ないのですが、〇月〇日まで返事を待って頂くことは可能でしょうか。
入社前に確認するべき労働条件の項目一覧
内定承諾前にしっかりと労働条件・雇用条件の確認をしましょう。
希望の企業だからといって提示された労働条件をよく読まずに転職をしてしまうと、入社してから「思ってたのと違った!」と残念な結果になってしまうこともあります。
それでは、労働条件は何を確認するべきなのでしょうか?以下に入社後にトラブルになりがちなポイントをまとめました。
・就業場所
転勤可能性がある場合、面接で既に話をしていることが多いかもしれませんが、聞き漏れがないか再度確認しましょう。
転勤先の可能性があるエリア、転勤の頻度、期間、入社後すぐに転勤可能性などは要チェックです。
・賞与や歩合給
基本給とは別に賞与や歩合給が設定されている企業も多いでしょう。
賞与の記載は、法律で義務付けられていますが、詳細は書かれていないこともあります。
どういったタイミングで幾らくらいの賞与が支給されるのかを確認しましょう。「標準で〇ヶ月分」という表記もあるので、何が標準になるのかといったことも聞いておくと良いでしょう。
歩合給が加算される場合は、計算方法などが分からない場合は遠慮せずに確認しましょう。
入社後に歩合給が思ったよりついていない、等ミスマッチが起きないようにこの時点で聞いておくことが大切です。
・残業時間
雇用契約書には、残業の有無のみ記載されています。
想定残業時間が書かれていることもありますが、「どの程度の残業なのか」「時期によって残業時間に差はあるのか」等、詳しく確認しておくと良いでしょう。
・休日
休日は特に誤解がないように注意しておきたい項目です。
「週休2日」・・・月に最低1回でも、2日休みの週があれば週休2日制となり、1日しか休みがない週もあります。
「完全週休2日」・・・毎週2日は休みがあるということを意味します。必ずしも土日休みとは限らないので注意しましょう。
内定後の不安を解消してスムーズな転職活動をしよう
内定から入社まで一通りの流れや注意点はご理解頂けましたでしょうか?
新しい環境で気持ちの良いスタートを切るために、内定後の流れや知識を覚えておきましょう。
内定を貰った後の手続きも準備しておくことで、スムーズな転職活動が実現できると思いますよ。