「今の会社を辞めたいけど、転職するまでにどれくらいの期間がかかるの?」「転職活動って具体的に何をすればいいの?」
始めて転職活動をする方の中には、「転職」の手順や期間が明確に予想できない方も多いのではないでしょうか。
今回は、「転職活動の進め方と退職準備を一目で知りたい」という転職希望者の要望にお応えして、記事を作成しました。
転職活動のステップを簡単に5段階に分けてご説明するので、転職活動開始から転職先企業入社までの全体像をつかめるでしょう。
転職活動の手順を5ステップで紹介
まず、転職活動でしなければならないことをまとめます。今回の記事では、以下のように5つのステップに分けてご説明していきます。
- 転職目的の決定
- 転職時期と手段の決定
- 応募・選考・内定
- 現職の会社を円満退社
- 入社までの準備
以下で詳細をご説明するので、気になる章をご覧ください。
転職の手順①:転職目的を決める
転職をする上で、あなたの転職の目的をはっきりさせておくことが大切になります。
「今の会社を辞めたい」という理由が一番の転職活動では、面接の深堀で答えに窮したり、転職がうまくいってもやりがいを感じられなかったりするからです。
ご自分で以下の問いに対して答えながら、自己分析をしてみてください。
- 現職を辞めたい理由は?あなたに改善できる余地はなかった?
- 転職先に求める最低限の条件は?
- 今後10年のキャリアプランは?
一時的な現職への不満を理由は、転職活動を始めるきっかけに過ぎません。そこからどんな職場、どんな働き方が自分に合っているのか考えてみてください。
転職の手順②:転職時期と手段を決める
転職スケジュールは逆算で考える
ステップ1の自己分析で転職する理由が定まったら、転職時期の計画を立てましょう。
「転職を終える月」というゴールをあらかじめ決めておくことは、転職活動のモチベーション維持につながります。
転職活動を「求人情報の収集を始めてから次の会社に入社するまで」と定義した場合、転職の期間は、出来れば3か月、長くても半年が一般的です。
長くても半年とした理由は、転職活動が長引くと、結果が出ないことで心が折れてしまったり、経済的に苦しくなったりする場合があるためです。
ご自身の性格と現職を辞められそうなタイミングを見て、「希望入社日は?」「退職日は?」と逆算しながら転職のスケジュールを組んでいきましょう。
【関連記事】転職スケジュールの具体的な計画の立て方
何を使って転職を進めるか
転職活動の方法は一つだけではありません。以下のような転職手法の中から自分に合った進め方を見つけましょう。
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 知人からの紹介
- 直接応募
- ハローワーク
- 求人誌
etc
それぞれのメリットデメリットが知りたい方は以下記事をご覧ください。
【関連記事】転職先を探す5つの方法とメリット・デメリット
転職の手順③:応募・面接・内定
求人情報の収集が終わったら、応募書類の作成、面接、内定となります。詳細を見ていきましょう。
同時に複数企業に応募しよう
応募する企業を絞り、「1社応募してダメだった場合に、次の会社に応募」という方法はお勧めしません。
応募から選考までは予想以上に時間がかかるもので、転職が長期戦になるリスクがあるからです。
多くの転職者は、ある程度の企業にまとめて複数応募しています。
複数応募することで、選考に落ちてしまっても持ち駒が残りますし、応募先企業を比較しながらの転職活動が可能になるためです。
転職をいつまでに終わらせたいかに合わせて、1週間に何社程度面接を受けるかを考え、そこから応募社数を決めましょう。
書類選考〜内定までの期間は約1か月
中途採用の場合、書類選考には1週間程度、面接は1週間に1度のベースで行われることが多いです。
面接は、企業によって異なりますが2~3回が一般的です。
したがって、応募してから内定を得るまでにかかる期間は、書類選考が1週間、面接が2~3週間程度であるため、3週間~1か月程度だと言えるでしょう。
転職の手順④:退職手続き
内定をもらったら、今の会社の円満退社を目指しましょう。ケンカ別れのような形で会社を辞めることは、社会人として避けましょう。
退職までは下記のステップを踏んでください。
- <2か月前>直属の上司へ、退職の意思を報告
- <1か月前>上司と相談して退職日を設定し、退職願を提出
- <1か月前~退職日>後任への引継ぎ・残務処理
- <退職当日>会社に返却すべきものを返却・受け取るべきものを受け取る・親しい人へ挨拶
この手順で、早め早めの対応を心掛けることで、円満退社につながるでしょう。
【関連記事】退職交渉スケジュールと上司とのトラブル対応法
転職の手順⑤:転職先への入社準備
前職の退職日のめどが立った後、転職先の会社に入社するまでにやるべきことがあります。
大きく分けて4つあります。
- 入社日の決定
- 転職の挨拶状の送付
- 提出書類の準備
- 転職先の就業規則読み、新しい業務の下調べ
順を追ってお伝えしていきます。
①転職先の入社日の決定
新しい職場の人事と連絡を取って、入社日を決定します。入社日を何度も変更すると、内定取り消しにつながりかねません。
現職の引継ぎにかかる時間も考慮し、慎重に決めましょう。
②お世話になった上司や取引先への挨拶状の送付
前職や転職の際にお世話になった人に対して、挨拶状を送りましょう。
今までお世話になったお礼と、新しい就職先のことを含め、今後の生活について書きます。お世話になった人とのエピソードを含めることで、あたたかい挨拶状になるでしょう。
③転職先への提出書類の準備
新しい会社の人事から、提出書類に関する連絡を受けるはずです。
保険証や年金手帳といったどの会社でも必要なものから、会社独自のものがある場合もあります。
④転職先の就業規則を読み、新しい業務の下調べ
「前職ではこうだった」といった発言のように、前の会社を引きずる人は、既存社員に嫌われてしまいます。入社後には、早く会社になじもうという気持ちを持ちましょう。
これから携わる仕事内容を再確認し、必要であれば自分に不足する知識の勉強をしておくと良いですね。
転職手順のまとめ
転職には大きなエネルギーが必要です。
転職活動を成功させ、次のキャリアを歩み始められるよう、事前に転職活動のスケジュールをしっかりと立てておきましょう。
最後に、今回ご説明した転職手順をおさらいします。
- 転職目的の決定
- 転職時期と手段の決定
- 応募・選考・内定
- 現職の会社を円満退社
- 入社までの準備
1では、現職に対する不満からではなく、「やりたいこと」をベースに転職理由を考えます。
2では、スケジュールを立てる意義をお伝えし、転職エージェントの活用をオススメしました。
3では、複数企業に応募する大切さと、選考期間の目安が1か月であることをお伝えしました。
4、5の退社と入社準備も大切なステップです。当面の目標は転職活動で内定を得ることだと思いますが、内定を得た後には、ぜひ円満退社と用意周到な準備を心がけてください。
皆さんの転職活動がうまくいくことを応援しています!