履歴書の「趣味欄」に何を書くかで頭を抱えている人も少なくないのではないでしょうか。
これといって自慢できる趣味がないという人や、打ち込める趣味はあるけど履歴書に書くべきか分からないという人まで色々な方がお悩みかと思います。
そこで、今回は具体的な趣味欄の記入方法や、書くべきではないNG趣味例をご紹介します。
大した項目ではないといって、適当に選んでしまうと選考やその後の面接で痛い目を見るかもしれません。
履歴書に書いてある以上、採用担当者も目を通しますし、趣味も立派な選考対象となり得ます。趣味を通して自分のアピールができるような書き方をマスターしましょう。
なぜ履歴書の趣味欄を書くべきなのか?
企業によって注目度は変わってきますが、基本的に履歴書の趣味欄は選考に多大な影響を与えるものではありません。
しかし、採用担当は、趣味欄から学歴などでは見えないその人の人柄や人間性を見ています。
面接の場でこれが雑談のネタとなって会話が盛り上がったり、キャリア以外での意外なPRポイントにもなり得るでしょう。
たかが趣味と侮るのではなく、人間的魅力を伝えるための一つの項目として活用していきましょう。
面接官に好印象を与える趣味欄の書き方
趣味欄の書き方の基本は、「趣味+補足説明」です。
例:読書(週2冊、年間100冊程度のペースでビジネス書や哲学書を読んでいます)
ポイントは具体性を持たせることです。上記の例のように読書であれば好きなジャンルや読書ペースを記載すると人事担当もイメージが湧きやすいです。
他にも、スポーツであればジャンルやレイヤーか鑑賞者か、頻度などを、映画鑑賞であればジャンルに加え、好きな作品・監督などを書いても良いでしょう。
また、仕事に繋がる趣味があれば積極的にアピールしていきましょう。
例えば、エンジニア職志望で、プライベートでもプログラミングをしたりアプリを作っている場合などです。これらは格好のアピール材料です。
例:プログラミング(趣味でタスク管理アプリの開発やAIスピーカーのアプリ作成を行なっています)
履歴書の趣味欄にはどんなことを書けばいい?
自己PRに繋げられる趣味
面接で担当者から趣味について質問された際、自己アピールに繋がるエピソードがあるような趣味は履歴書に書いておくと良いでしょう。
例:フットサル(大学時代から現在まで継続して行う。大学では100名のサークル代表を務め、卒業後は自ら社会人チームを立ち上げ20名のチームの代表を務めています)
→積極性やリーダーシップのアピールに繋がる。
応募先の企業の仕事内容と合う趣味
例①:マラソン(週1日約10kmのランニングを行い、昨年はフルマラソンを完走しました)
→体力が必要とされる職種(営業等)でスタミナをアピール。
営業職の場合、キャンプや登山、スノーボード、野球などアウトドア系の趣味を書くことで、「アクティブな人」「フットワークが軽い人」「体力がある人」など好印象を与えることができるでしょう。
ただし、人によって大きく好みが別れるスポーツチームなどに言及するのは避けた方が無難です。
人事担当も人ですので、自分が応援しているチームのライバルをあなたが応援していた場合、印象が左右される可能性もありえます。
例②:食べ歩き(地方のB級グルメを食べてそれをSNSで発信してきました)
→グルメ系サービスを提供している企業に対して、関心度合いをアピール
例③:Instagram(個人アカウントでフォロワー1万人)
→SNS発信などの業務を行う広報などの職種で相性の良さをアピール
採用担当者にマイナスイメージを持たれるNG趣味
趣味は個人差がありますが、中には書かない方が良い趣味もあります。以下に一例をご紹介します。
・ギャンブル
志望企業に関連がある場合を覗き、カジノ・競馬・競輪・競艇などのギャンブル類を書くのは控えましょう。
たとえ金銭感覚がしっかりしている人であったとしても、受けて側は不安を抱いてしまうでしょう。
・マニアックすぎるもの
一般の人が理解しにくマニアックな趣味は避けた方がいいでしょう。
簡単に相手に説明ができて魅力が伝えらる場合はいいですが、下手をするとちょっと変わった人かな?と思われてしまう可能性があります。
・犯罪を想像させるもの
ハッキングや銃器収集など犯罪を想起させるような趣味を書くのはNG。いわずもがな、良い印象を持ってもらうことはできません。
趣味がない場合はどうしたらいい?
どうしてもアピールできそうな趣味がない場合でも、「特になし」「空欄」は辞めましょう。
嘘の趣味を書くのももってのほかです。その場合は、趣味欄がついていない履歴書がありますので、ネットやコンビニ、文房具店で購入すると良いでしょう。
おわりに
履歴書の趣味欄の書き方一つで上手なアピールをすることが可能です。
採用担当者はにとっては、応募者が自社の雰囲気と馴染めるか、どんな人柄かを見極める判断材料の一つです。
面接時の雑談テーマにもなりえますので、手を抜かずに記入をしましょう。
履歴書の書き方や職務経歴書の書き方のアドバイスを受けたい人は、転職エージェントの無料キャリア相談を利用してみるのもおすすめです。