始めて転職活動をする方の中には、職務経歴書の書き方がわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は職務経歴書の「特記事項」の書き方についてご説明します。
他の項目と違い何を書けばいいのか迷ってしまう方もいるかもしれませんね。ここでは、特記事項に書くべき項目をまとめました。
職務経歴書にある特記事項って何?
特記事項では、病気や転居等、前もって企業に知らせておくべき事柄を記載します。
とはいっても、特段何を書かなければいけないとは決まってません。
職務経歴書の特記事項を上手に使うことで、効果的に採用担当者へアピールすることもできます。
他の項目では書ききれなかった特記事項に書くのもOK。自己PRに書きたいことを書ききれなかったことなどでも良いでしょう。
次章以降で、具体的な記載内容をご説明していきます。
職務経歴書に特記事項に書くべきこと
持病や障がいがある場合
持病や障がいがある方は特記事項に書いておきましょう。「採用に不利になるのでは」、と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、後になってから、応募先企業から「聞いてない」と責められたり、病気を考慮されずに仕事を振られる等の可能性もあります。
採用時に勤務スケジュールなど考慮してもらえる可能性があるので記入しておいた方が良いでしょう。
また、普段の業務に支障がなければしっかりとその旨も企業へ伝えておきましょう。
〇〇の持病があり、1年前から月に一度通院をしています。薬を服用しているため、業務に師匠はありません。
転居予定の場合
近い内に転居が決まっている場合は、新しい住所と転居予定日を記載します。
現住所が企業の勤務地から遠く離れている場合、「本当にこの距離から通えるのだろうか」と採用担当に心配を与えてしまう可能性があります。
勤務地近辺に引っ越す予定があれば、その旨を伝えておいた方が企業も安心するでしょう。
内定を頂いた場合は、貴社通勤可能圏内に転居する予定です。
転職後の引っ越しができない場合
親の介護や子育て等、特別な事情で今の住所から引っ越しできない場合、事前に伝えておくのが良いでしょう。
事前に伝えそびれて、採用後に企業から転勤を命じられてしまう事態にならないように気をつけましょう。
高齢の両親の介護が必要なため、恐れ入りますが、採用後の転居はできかねます。
ブランクがある場合
正当な理由があれば記入をしましょう。
子育てや家族の介護、留学やフリーランス、病気の療養などが当てはまります。
ただし、ブランクについては履歴書の職歴欄にも書くことができるので、繰り返しにならないように気をつけてください。
○年○月から約6ヶ月間、家族の介護に専念しておりました。家族の病気は完治したため、フルタイム勤務で問題ありません。
職務経歴書は手書きとパソコン(PC)どちらで作成するべきか?
特記事項に自己PRを書いても大丈夫?
上記のようなやむを得ない事情がなければ、自己PRを補足する方法もあります。
あくまで補足ですので、特記事項がメインのPR項目にならないように気をつけましょう。ここでは、一言付け足すとプラスアルファになるアピール内容をご紹介します。
入社後にやりたい仕事や希望部署
希望の配属先や部署、挑戦したい業務があれば伝えてみましょう。
実際に希望通りの配属先になるかどうかは分かりませんが、モチベーションの高さをアピールすることはできるでしょう。
入社後は、〇〇の資格を活かして、〇〇の業務にも積極的に取り組んでいきたいと思っております。
ボランティアや留学等の特別な経験
特徴ある経験がある場合はそれを記載してみても良いでしょう。採用担当者の目に止まるかもしれません。
しかし、あまりに突飛な常識から外れるエピソードは慎みましょう。
○年○月から1年間、オーストラリア現地企業でインターンを経験しました。日本人が1人もいない環境で働き、ビジネス英語でのコミュニケーションを習得しました。貴社へ入社後もこの経験を活かして、海外事業に取り組んでいきたいと考えております。
資格や検定を勉強中
応募先企業の業務に関連する資格や検定を勉強している場合はアピールポイントになります。
資格取得日が既に分かっていれば、日付を明記しましょう。
現在、簿記1級の資格を勉強中で、○月の試験に合格すれば、○月頃に資格取得予定です。
職務経歴書の特記事項は、事務連絡に使ってもOK
希望勤務地がある
希望の勤務地があれば、事前に企業へ伝えておくのが良いでしょう。
ただし、希望から外れたとしても入社意思があれば、以下のように一言断りを入れておくのがおすすめです。
自宅からの通勤時間を考慮して、〇〇事業所での勤務を希望します。しかし、貴社の事情で他事業所への配属となった場合はこの限りではありません。
連絡がとりやすい時間帯
在職中に転職活動を行なっている方は、連絡の取りやすい時間帯を明記しておきましょう。
現在、在職中のため、恐れ入りますが以下の時間帯はお電話をとることができかねます。
平日○時〜○時
上記以外の時間帯であれば迅速に対応させて頂きます。
特記事項は空欄にしない
特記事項に書く内容がなかった場合でも、空欄は避けましょう。
以下のように記入するのが一般的です。記入前に再度書くべきことはないか確認するのをおすすめします。
特にありません。貴社の規定に従います。
以上が特記事項の書き方になります。
目立たない項目だからといって手抜きをせずに書くのが大切です。自分をアピールできる書類作りを心がけてみてくださいね。