転職活動でついに内定を獲得!でも、嬉しさと同時に「本当にこの転職先でいいの?」という疑問や不安を感じている方。
こうした気持ちを持った方はいわゆる「内定ブルー」の状態かもしれません。
転職活動は人生の大きな節目の一つ。転職先が正しいかどうか分からなくて不安になるのも仕方ありません。
しかし、内定を承諾すべきか辞退すべきか悶々としている時間は辛いものです。
この記事では、内定ブルーになる原因と6つの解消法をまとめました。
これから新しい職場でキャリアをスタートさせるにあたって、内定ブルーを解消して晴れやかな気持ちで初日を迎えましょう。
そもそも内定ブルーとは?
内定ブルーとは、企業側から内定をもらった後に、本当にこの会社に転職していいか不安になることです。
転職先の内定が決まってうれしい気持ちがあるものの、不安もぬぐいきることができず、心がモヤモヤし、沈んだ気分に陥る状態を指します。
転職活動中の内定ブルーは珍しいものではありません。
落ち込んだり、極度に不安を感じた場合は、よくある内定ブルーの状態なんだと自己認識することが大切です。
転職で内定ブルーに陥る原因は?
ここでは、内定ブルーになる原因を4つ挙げます。読者の方の内定ブルーの原因はどこにあるでしょうか?
- 転職先企業の働き方に不安を感じている
- 本命ではない企業から内定をもらった
- 現在の職場を辞めることが躊躇われる
- 条件面で腹落ちしないことがある
原因①転職先について疑問点や不安がある
転職活動前から応募先企業のリサーチは色々と重ねてきたと思います。
しかし、いざ企業から内定を貰うと、選考前・選考中よりも具体的に働き方をイメージしたいと更に情報収集を行いたくなるものです。
その中で、内定前には知らなかった悪い評判や噂を耳にすることもあるでしょう。
また、選考中の面接では逆質問の機会が設けられ、応募者の方も複数の面接官から色々なお話を聞いたことと思います。
しかし、聞き忘れがあったり、内定を獲得するためには聞きにくい質問があったりすることも多々あります。
このように内定先企業での具体的な働き方を想像することで、「本当にこの企業に入社して良いのか」という不安が生まれて、内定ブルーになる場合があります。
原因②本命ではない企業から内定をもらった
第一志望の会社は選考落ち。しかし、第一志望以外の会社からは無事内定を獲得。そんなケースでも内定ブルーになりやすいです。
どうしても転職活動に対して心残りがあり、本命ではない企業の内定承諾を躊躇してしまうこともあるでしょう。
もし第一志望以外の企業からの内定に前向きになれない場合は、場合によっては、断る勇気を持つことが必要になるかもしれません。
原因③現在の職場を辞めることが躊躇われる
内定先企業に転職することを決めたら、現職の会社は退職することになります。
この退職のタイミングで、今までお世話になった人や楽しかったことが思い出され、現職を辞める決断を下せない方もいるようです。
「今の環境を捨ててしまっていいのか」と悩んでいるうちは、内定をもらってもポジティブでいられません。
原因④条件面で腹落ちしないことがある
給与や勤務地等の条件面でどうしても腹落ちしないことがあるのであれば、気持ちよく内定を承諾することはできないでしょう。
特に転職活動中は、そこまで重視していなかったポイントが、内定を貰った後に気になり始めるというケースもあります。
例えば、転勤は全く問題ないと思ってたけど、家族や今後のキャリアプランを再度考え直した結果、やはり全国転勤はネックになるかも・・・。と感じる人もいます。
条件面に交渉の余地があるようであれば、内定承諾前に自分の希望を企業へ伝えてみるのも一つの手段です。
転職時の内定ブルーを解消する6つの方法
- 転職活動を始めた時のことを思い出す
- 改めて内定先の企業研究を行う
- 家族や友人に相談する
- 内定先に面談の機会を用意してもらう
- 転職エージェントに相談してみる
- 転職先で活きる知識やスキルを学んでみる
解消法①転職活動を始めた時のことを思い出す
転職活動を始めたときの「転職の軸」を思い返してみてください。
今の職場に対してどんな不満があって「転職を機に何を手に入れようとしたか」を振り返るのです。
今の内定先は、現職の不満を解消してくれそうでしょうか。何社も選考を受けていると、本来の転職の目的を見失いがちです。
一時の感情で転職先を決めるのではなく、まずは初心にかえって、何のための転職活動かを振り返ってみてください。
解消法②改めて内定先の企業研究を行う
内定をもらったタイミングで、改めて転職先企業の情報を調べてみてください。
選考前と比べ、内定が決まった後で始めて知りたくなった情報等もあるのではないでしょうか。
企業研究や応募や面接前だけのものではありません。企業のことをしっかりと理解した上で、納得感を持って転職を決めるためには内定後の企業研究も重要です。
解消法③家族や友人に相談する
応募者の方のことをよく理解してくれている人に、転職について相談してみましょう。第三者の視点から得られるアドバイスは、新たな気づきがあるかもしれません。
ただし、あくまで第三者の意見は第三者の意見であることを忘れずに。例えば、両親に相談したとしても世代が違えば仕事に対する価値観が違うこともあります。
最終的な判断は自分でする、ということを頭に入れておいてください。
解消法④内定先に面談の機会を用意してもらう
疑問点や不安点が多くある場合は、採用担当者に連絡を取って、面接ではなく「面談」の機会を用意してもらうのはどうでしょうか。
実際に現場で働いている人と、ざっくばらんに話すことができます。面接のときには聞きにくかったことも聞くことができるでしょう。
ただし、未来の同僚または上司となる人との会話ですので、失礼がないようにご注意を。
解消法⑤転職エージェントに相談してみる
転職エージェント経由で転職活動をしていた場合、担当のキャリアコンサルタントに相談してみてもいいでしょう。
転職開始当初から、一番近くで転職をサポートし続けてきた担当者だからこそ、応募者の方の志向や希望を理解した上で相談にのってくれるでしょう。
ただし転職エージェントは、応募者の方の転職が決定したタイミングで、転職先の企業から紹介手数料を受け取って利益を得ています。
転職を強く進めてくる場合もあるので、担当者の言葉を全て鵜呑みにしないようにしてくださいね。
解消法⑥転職先で活きる知識やスキルを学んでみる
新たな環境で活躍できるかに不安があり、それが内定ブルーにつながっている方もいるでしょう。
そんな時は、転職先で必要な知識やスキルの習得に努めてみてください。大概の場合、自分が活躍できるか不安という感情は知識不足や経験不足からきています。
その状態で何もせずに内定を決めるのではなく、少しでもいいのでその不安を解消するための努力をしてみましょう。
面接を通過した時よりも自分自身が成長したと思えれば、内定ブルーも解消されるものです。
本当に納得出来なければ、内定辞退してもいい
ここまでご説明してきた内定ブルーの解消法を試しても、心のモヤモヤや転職に対する不安が消えない場合は、内定を辞退するというのも選択肢の一つです。
転職で内定をもらった後の選択肢は3つ
転職で内定をもらった時の選択肢は以下の3つだけです。
- 内定を承諾する。
- 内定を保留する。
- 内定を辞退する。
企業側から内定の通知が来たら、24時間以内に何かしら返事をしましょう。
内定保留は、最大1週間程度であれば企業側も許してくれます。またマナー上良くないことですが、内定承諾後に内定を辞退することも可能です。
ご自身が納得できるように、十分に自分自身との対話を重ねてください。
内定辞退のマナーと辞退方法
内定ブルーの原因を考えた結果「もう一度転職活動をやり直したい」と決断した場合、企業側に誠意をもって謝る必要があります。
企業側としても採用活動にはコストをかけており、せっかく内定を出した候補者に断られることは大きな痛手だからです。
連絡手段としては「電話」がベストです。内定辞退の理由まで伝える必要はありませんが、選考をしてくれたことの感謝を示しつつ、お断りの連絡をしてください。
内定辞退の例文
「この度は、採用のご連絡をいただきまして、本当にありがとうございます。誠に身勝手なことで恐縮ですが、慎重に検討した結果、御社の内定を辞退させていただきたいと思います。大変申し訳ございません。」
転職活動に内定ブルーはつきもの
「会社を選ぶ」転職活動は、人生の中での大きな決断の一つです。
多くの転職者の方が、内定をもらってから「本当にこの会社でいいのか」と悩み、内定ブルーを経験しています。自分1人だけの悩みではないことを知っておいてください。
この記事でご説明したことの中に、現在「内定ブルー」で悩んでいる方にとって、何か一つでも参考にできるものがあればうれしいです。