オリエンタルランドの企業研究！年収や売上、口コミ情報まで網羅！

日本最大級のテーマパークであるディズニーリゾート(TDR)を経営する、株式会社オリエンタルランドの企業情報・業界動向・採用情報を一挙に紹介します。

転職活動をする際は、その企業の情報だけでなく、業界全体の動向や課題を掴んでおくことも大切になってきます。ここではそういった内容も含め、転職希望者に必要な情報をわかりやすく解説していきます。

株式会社オリエンタルランドの会社概要！従業員数や売上高は？

オリエンタルランドは、アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーとライセンス契約を結び、東京ディズニーリゾートを運営している日本の会社です。1983年にディズニーランドが、2001年にディズニーシーが開園しました。

美術や芸術、建築分野の技術者集団から構成されるウォルト・ディズニー・イマジニアリングというディズニー社の子会社と深く連携して、ディズニーリゾートの運営をしています。

また、テーマパークの運営に加え、ホテルや複合型商業施設、モノレールの経営も手がけている大企業であります。

株式会社オリエンタルランドの事業内容まとめ

オリエンタルランドといえば、テーマパーク運営というイメージが強いと思いますが、大きな事業体としては3つに分類できます。

事業内容①：テーマパーク事業

まずは、東京ディズニーランド・ディズニーシーの経営・運営です。売上高は全体の80%程を占めており(約3,959億円 2017年度)、最も大きな売上高を占めています。

テーマパークのアトラクション・エンターテインメントショー、さらにはグッズやメニュー等のゲストの体験価値をますます高めるべく、継続的な投資と施策を展開していく事業セグメントです。

テーマパーク運営に必要なサービスは、関連会社６社と共同で行なっています。。具体的には、販促物ならびに商品の企画・デザイン・制作を担う株式会社デザインファクトリーや、コスチュームの貸出・クリーニング業務を担う株式会社リゾートコスチューミングサービス等が関連会社となります。

事業内容②：ホテル事業

オリエンタルランドは、テーマパークだけでなく、ホテル運営も行なっています。

ホテルというと、舞浜エリアにあるディズニーホテルを想像する方が多いと思いますが、実は大阪・京都エリアなどでもホテルを運営しているんです。(京都ブライトンホテル・ホテルブライトンシティ大阪北浜etc)

舞浜エリアではキャラクター性を取り入れたサービスを提供する一方、新浦安エリアではファミリーやグループ向けの手軽なリゾートステイを提供する等、多様性に富んだ体験価値を用意しお客様のニーズに応えています。

売上高は664億円（2017年度）と、テーマパーク事業には及びませんが、大きな売り上げをあげています。

事業内容③：その他事業

その他には、舞浜駅からすぐの場所にある複合大型商業施設「イクスピアリ」の運営やリゾート内での足となるモノレール「ディズニーリゾートライン」等を手がけており、売上高は168億円（2017年度）をあげています。

イクスピアリは”物語とエンターテイメントにあふれる街”をコンセプトにしています。施設内は雰囲気があり、ショッピングや飲食が楽しめる空間を提供しています。

オリエンタルランドの売上高・営業利益は？

株式会社オリエンタルランドの売上高は4,792億円、営業利益は1,102億円です。売上高からは、米ウォルト・ディズニーへロイヤルティ代として、約7％にあたる約282億円を支払っています。

売上高の大半を占めるテーマパーク事業ですが、その収益内訳は、チケット収入はもちろんのこと、グッズ販売やパーク内のフード売上など多岐に渡ります。

ちなみに、東京ディズニーリゾートのゲスト一人当たり平均利用額は「11,614円」。内、チケット収入が5,339円、残り6,275円はグッズ・フードに当てられているというデータが出ています。

東京ディズニーリゾートの入場者数は近年横ばいが続くものの、それでも尚毎年3,000万人以上が来園しており、テーマパーク業界では、圧倒的な集客力を誇ります。ちなみに、入園者数第2位は、ナガシマリゾートの1,530万人なので、2倍近い差がついてますね。

ディズニーリゾートでは、現在新たなアトラクションエリアの導入も計画されているので、リニューアル後には、さらに入場者数の増加が期待されています。

オリエンタルランドの年収、平均年齢、勤続年数、残業時間を競合他社と比較！

ここではレジャー・テーマパーク業界の２強の一つであるユニバーサル・スタジオ・ジャパンをはじめ、競合他社と様々な観点から比較をしてみます。

他社と比較してみると、オリエンタルランドはテーマパーク業界の中では年収が高い方であることがわかります。

また、特に着目すべきがその有給消化率。消化率80%以上と業界内でも圧倒的な数値を誇っています。また、残業時間も比較的短く、ワークライフバランスがとりやすい環境ではないかと予想ができます。

オリエンタルランドからは離れますが、ハウステンボスを運営しているのは、エイチ・アイ・エスというのをご存知でしたか？企業研究をする上で、競合企業をしっかりと把握しておくことは重要です。転職前に今一度見直しておきましょう。

オリエンタルランドの会長はどんな人？

ここではオリエンタルランドの代表取締役会長兼CEOの加賀見俊夫氏の経歴を見ていきます。

元々、オリエンタルランドは、京成電鉄を含めた3社が合同で設立した会社になります。加賀美氏は、その京成電鉄で活躍していた人物です。

実は、この加賀美氏が、現在の東京ディズニーランドの生みの親。米国出張した帰りにたまたま現地のディズニーランドに寄ったところ非常に感動を覚え、「このすばらしい世界を日本の子どもたちに見せたい」と思ったのが、設立のきっかけということです。

加賀見氏は、とくに人材教育に力を入れており、白紙の状態からいかに自社に必要な人材像を描き育てていくかということを大変大事にしていました。東京ディズニーランドの開園に向けてキャストを募集する際、それまで日本にあった遊園地ではなく、新しい「テーマパーク」を築きたいという思いもあり、レジャー施設経験者は一人も採用しなかったという話からも、その信念が伺えます。

株式会社オリエンタルランドの口コミ情報まとめ！福利厚生・残業・給料の実態は？

給与・ボーナス・福利厚生は？

基本給は高い方ではないですが、年2回のボーナスが高くつくためトータルの年収としては満足がいく、といった口コミが多くみられました。

また、社員は半年に一度4枚のテーマパークチケットが付与されたり、ディズニーグッズを社員割で購入できるなどの特典があります。

組織体制や社風は？

社風としては、企業愛が強く、協調性を重んじる日本的な組織であるといった意見が目立ちました。高いコミュニケーション能力が求められるようです。

また、年功序列がはっきりしているものの人間関係は穏やかで、様々な立場の人の意見を取り入れる風潮があるようでした。

労働時間や休日、残業は？

残業に対しては厳しく、サービス残業は許されないという風潮があるようです。短い勤務時間の中で効率的にパフォーマンスを上げることが求められるという意見がありました。

部門によって勤務体型が異なりますが、例えば現場勤務の場合はシフト制であり、毎日の勤務時間が違うことに働きづらさを感じる場合もあるようです。

フレックスタイム制を導入している部門もあり、就業時間の調整や休暇の取得がしやすいという声もありました。

転職前後のギャップはある？

転職の動機としては、大企業としての将来的安定性を求めて、あるいは大規模なテーマパークに関われるから、などが多いようでした。

実際転職してみてからの意見では、お客様へのサービスはこの上なくしっかりしているが、そのサービスがマニュアル化しており事業の停滞感がある、という意見がちらほら見られました。本人のモチベーションの向上が重要になってくるようです。

また、夢の国への憧れだけで入社を決めてしまわず、舞台裏の現実的なものへの心構えをしておく必要がある、との意見もありました。

レジャー・テーマパーク業界の動向、今後の課題は？

レジャー・テーマパーク業界のトップ企業

テーマパークは有名なものが日本各地にありますが、業界2強とされるのはやはり、オリエンタルランドが経営する東京ディズニーリゾートと、ユー・エス・ジェイが経営するユニバーサル・スタジオ・ジャパンです。

年間来場者数は東京ディズニーリゾートが3,010万人、USJが1,460万人(ナガシマリゾートは来園者数1,530万人)と、ほかの国内テーマパークが1,000万人を大きく下回っているのと比較すると圧倒的な人気を誇っていることがうかがえます。

《国内テーマパーク来園者数》

レジャー・テーマパーク業界の動向

レジャー・テーマパーク業界の市場規模は、国内6,832億円程のマーケットを誇っており、テーマパーク業界は６年連続で成長をとげています。

インバウンド需要の勢いがひと段落し、入場者数の増加はここ数年おさまってきているものの、各社の値上げによる単価上昇が市場規模の拡大を支えていると考えられます。

さらには2020年の東京オリンピックやその先を見据え、様々なテーマパークで新たな取り組みが行われています。

東京ディズニーリゾートの設備拡張をはじめとして、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ)の新施設オープン、埼玉には株式会社ムーミン物語による「ムーミンバレーテーマパーク」の設立、愛知にはスタジオジブリと愛知県による「ジブリパーク」が新たにオープンする予定です。

ただし、この業界において多くのテーマパークが業績を伸ばしている中で、東京ディズニーリゾートの企業成績は近年横ばいが続いています。それでも依然として業界における独走は維持している状態です。

レジャー・テーマパーク業界の課題

混雑による満足度の低下

東京ディズニーリゾートでは混雑への対策として、混雑度をリアルタイムで知ることのできるアプリの導入がされたことに加え、敷地拡張による解決も目指しています。

外国人観光客への対応

外国人観光客が多い今日、英語や中国語を用いた案内表示の徹底や、そういった言語を用いて彼らに対応できるスタッフの増員がますます必要になってきています。

オリエンタルランドの中途採用情報まとめ！

中途の募集職種

株式会社オリエンタルランドの公式HPでは、以下の職種で募集を行なっています。

具体的な仕事内容、募集条件は？

募集は多岐部門に渡りますが、ここではいくつかの職種の仕事内容や募集条件をご紹介しましょう。

詳細が気になる方はオリエンタルランドの公式HPを確認してください。

職種①：総合職

仕事内容

コンテンツ開発部門、人事・労務部門、経理部門、マーケティング部門、戦略立案部門などの様々な部門を経験し、自身のキャリアを広げながら成長していくことが求められる部門です。

全ての事業領域において広い視点で様々なチャレンジをするゼネラリストとなります。

（2018年度の募集は終了しています）

募集条件

【必須条件】

• 4年生大学以上を卒業し、2018年6月1日時点で社会人経験を3年0ヶ月以上あり

【歓迎するご経験】

• プロジェクト企画立案、マネジメント
• 商品、イベント開発、収益管理
• 戦略立案、マーケティング
• 人事、給与労務
• 経理、財務
• 不動産開発など

職種②：スーパーバイザー（エンターテイメント本部/運営本部/商品本部）

仕事内容

東京ディズニーリゾート内各施設の時間帯責任者。テーマパーク運営とキャストの指導・育成を通して、ゲスト満足の最大化と収益の最大化に貢献する。

（2018年度の募集は終了しています）

募集条件

【必須条件】

• 2019年4⽉1⽇時点で3年0ヶ⽉以上の社会⼈経験をお持ちの⽅
• 社会人経験の中で、リーダーや責任者業務の経験がある方(規模不問)
• チームを良くするための改善提案、施策実行を行ってきた経験のある方

【歓迎条件】

• 育成、指導、労務管理
• 予算、収益管理
• 店長、スーパーバイザー
• プロジェクトマネジメント
• ブライダル・商業施設催事・空港旅客対応など時間管理が必要とされる運営業務

以上、株式会社オリエンタルランドの企業情報、採用情報、そしてテーマパーク業界の動向などをまとめてきました。

オリエンタルランドへの転職を希望する方は、今後も引き続き業界動向や会社の最新ニュースをチェックしてみてください！