転職活動を行っている人の中には、一生懸命書類を書いて面接に挑んでいるのに思うように選考に受からない、とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
今回は、「転職の書類選考で落ちてしまう」「面接を突破することが出来ない」という方に向けて、転職ありがちな失敗例と成功のポイントをケース別にまとめました。
ケース①:転職の書類選考を通過できない人
書類選考に全然通過しないという相談は数多くあります。選考を通過する履歴書や職務経歴書には共通点があります。
ここでは、よくある失敗例と通過率をアップする書類作成のコツをご紹介します。
書類選考で受からない人によくある履歴書・職務経歴書の失敗例
- 応募書類のボリュームが多すぎる
自分をアピールしようという気持ちが先行し、余計なことまで記載されている履歴書・職務経歴書は意外と多く見受けられます。
限られた時間の中で書類をチェックする採用担当者の立場からすると、自社と関係のない経歴やキャリアについて延々と述べられていたり、びっしり埋められた書類を見てどう感じるでしょうか。
適切なボリュームで書かれていない書類は選考でも良い評価を貰えません。
- 業界内でしか通用しない専門用語を使用している
応募先企業の担当者や現場メンバーが分からない用語を使ってしまっているケースです。自分の知らない単語が出てくることは読み手にとって大きな負担になります。
書類選考を突破するための履歴書・職務経歴書のコツ
以下に履歴書・職務経歴書の効果的な書き方をご紹介します。さらに詳細を知りたい人は以下の記事もおすすめです。
【関連記事】書類選考通過率が格段にアップする転職応募書類の書き方
・応募先企業が求めている情報を分かりやすくまとめる
応募書類には自分の全てを漏れなく書かなければと考えている人が多いのですが、全くそのようなことはありません。
むしろ、応募先企業が求めている情報に合わせて、必要な情報だけを簡潔にまとめる力がとても大切です。
数あるキャリアの中から評価されそうなポイントを前面に押し出した方が、採用担当者にも興味を持ってもらいやすくなります。
・新たに始めたこと、止めたこと、改善したことを上手に活用する
自分のアピールポイントが分からないという方も意外と多くいるようです。
そんな方には、これまでのキャリアの中で、新たに始めた業務・逆に止めた業務、改善した業務を洗い出してみるのがおすすめです。
以下のようなエピソードは採用担当者からも好印象です。
- 自分発信で生まれた業務やプロジェクトの話
- 非効率な業務を検証した上で停止した話
- 自ら動いて業務や環境の改善をした話
「この人なら自社で活躍してくれそう」と採用担当がしっかりとイメージを湧かせてくれるよう、抽象的な表現を避けて具体的に書くように意識しましょう。
ケース②:転職面接に受からない人【基本マナー編】
就活と異なり、転職活動では、社会人として最低限のマナーは知っていて当たり前だと思われています。
しかし、意外と見落としがちなのが面接の基本マナー。
以下に面接官が気にする面接マナーのNG例をご紹介します。面接で落ちてしまう人は、自分が当てはまっていないか確認してみてください。
《転職面接の基本マナーNG例》
- 服装がルーズ、清潔感がない
- 人の話を聞かない(自分の話ばかりしている)
- 相手の目を見て話をしない
- あいさつが出来ない、声が小さすぎる
【関連記事】転職活動の面接の流れと基本マナーまとめ
ケース③:転職面接に受からない人【自己PR編】
面接で質問される自己PRや志望動機でも失敗例は多くあります。
転職面接の自己PR失敗例
・抽象的な表現で具体性がない
中途採用担当者は、自己PRを通じて「応募者は自社で活躍できる人物だろうか」「自社の社風に合うだろうか」といった点を見抜こうとしています。
担当者に具体的な活躍イメージを湧かせてもらうためには具体的なエピソードでアピールポイントを裏付けする必要があります。
コミュニケーション力・主体的・積極的、といった抽象的な言葉だけを並べ立てても刺さる自己PRにはなりません。
「良いことはいってるんだけどいまいちよく分からない」というPRをしてしまっている人は意外と多いです。
今一度自分の自己アピール内容を振り返ってみましょう。
・応募先企業が求めるスキルと関係のないアピールをしている
履歴書や職務経歴書のアピール欄と同様に、面接時も企業が求めるスキル・人物像に応じたアピールをするように心がけましょう。
自己PRを上手に人事に伝えるコツ
こちらも基本的には、応募書類の書き方とポイントは同じです。
- 応募先企業のスキルや経験を理解すること
- 自分のキャリアと応募先企業で活かせるスキルの共通点を見つけること
の2点を守りましょう。
【関連記事】転職面接の自己PRを上手に伝える回答方法
ケース④:転職面接に受からない人【志望動機編】
転職面接の志望動機でよくある失敗例
・給与など待遇面の話ばかり
給与や残業、福利厚生はたしかに転職先選びに欠かせないポイントかもしれませんが、それを大々的にアピールするのは控えましょう。
働く意欲がない人と思われてしまっては、どれだけスキルが高くても採用は遠のいてしますでしょう。
・前職に対する不平不満が多い
前職の愚痴を面接の場で吐き出すのは辞めましょう。何かしら不満が原因で退職したとしても、ネガティブな話は聞いていて良い印象を持ちません。
何より、責任を環境のせいにする他責な人物とも思われかねませんので、前向きな志望動機を語るようにしましょう。
・どこの企業でも使えそうな抽象的な内容
世のためになる仕事をしたい、人の役に立ちたい、などどこの企業にも当てはまりそうな漠然とした内容を志望動機にするのは辞めましょう。
面接官も「別のうちの会社じゃなくてもいいんじゃないか」と感じるでしょう。
その会社に入りたいという熱意を伝えるには、その会社のことを隅々まで調べて、「なぜ御社なのか」を伝えることが重要です。
人事の印象に残る志望動機の伝え方のコツ
・自分のメリットだけではなく企業側のメリットも伝える
志望動機といっても一方的に自分がやりたいことや自分のメリットだけ話すのはよくありません。
企業は自社の事業成長のために採用を行なっています。
この人を採用したら事業成長に繋がりそうだな、と面接担当者に思ってもらえるようにしましょう。
そのためには、自分視点ではなく企業目線に立って、事業成長の役に立てる部分はないかを考えてみると良いでしょう。
・自分のできること、やりたいことを織り交ぜて話す
中途採用では即戦力を求めているケースが多いため、自分の現時点のスキルを伝えるのはもちろん大切ですが、その先のやりたいことまで語れるとよりその企業への入社熱意が伝わるでしょう。
さらに詳細を知りたい方はこちらもチェックしてみてください。
【関連記事】転職面接の志望動機の作り方と効果的な伝え方
ケース⑤:転職面接に受からない人【転職理由編】
面接に受からない人にありがちな転職理由の失敗例
面接官は文句だらけのネガティブな転職理由を嫌います。そのため、面接の場では前職への不満を語るのは避けた方が良いでしょう。
例えば、「残業が多い」「上司との人間関係が悪かった」ということが退職原因の場合、ストレートに伝えてしまうとまた人間関係が上手くいかなかったら辞めるのではないか、当社に対しても不満を持つのではないか、と思われかねません。
転職理由をポジティブに伝えるコツ
転職動機と転職理由を混同している方が多くいるようです。
実際の転職活動では、転職動機と転職理由を分けて考えることが大切です。
転職動機とは、転職しようと思ったきっかけのこと。残業が多いのが嫌だ、単純作業しかできないのが嫌だといったネガティブなきっかけもあり得るでしょう。しかし、それはきっかけに過ぎません。
その不満が改善された状態を想像し、その中で〜〜したいというポジティブな理由を見つけ、それを転職理由として伝えましょう。
転職で受からない人はエージェントを上手に活用しよう
中々選考に受からない方は転職エージェントを活用してみるのも一つの手です。
転職エージェントとは専任のキャリアコンサルタントが無料でES添削や面接対策などのサポートをしてくれる人材サービスのこと。
転職活動が上手くいかない時に1人で思い悩んでいても前には進めません。
プロのキャリアコンサルタントに話を聞くことで自分では気付けなかった課題が見つかるかもしれません。
転職の書類選考や面接が上手くいかない人は使わない手はないと思いますよ。
【関連記事】20代におすすめの転職エージェントを一挙紹介!